黒石市街から20kmほど山のなかに入った青荷渓谷に湧く一軒宿の温泉。青荷川の清らかな流れとしたたる緑はまさに仙境という名がふさわしい。電気も通らない山奥で、正真正銘の「ランプの宿」(使われるランプは140台!)として秘湯ファンの熱いまなざしを浴びている。日中なら日帰り入浴も可能なので、東北屈指の秘湯の雰囲気を味わっていこう。浴場は、男女別の内湯と混浴の露天風呂、混浴の「龍神の湯」がある。単純炭酸泉で、神経痛 筋肉痛 関節痛などに効能がある。
黒石温泉郷のひとつ温湯(ぬるゆ)温泉は、津軽系こけしの発祥の地。「こけしのふる里」と呼ばれている。津軽こけし館では、棟方志功が絶賛したという温湯こけしはもちろん、全国のこけしを展示解説。さらにこけし工人による実演も連日行なわれ、伝統の技を間近で見学することができる。1億円の純金こけしと純銀こけしも展示している。1階への入館は無料。
黒石市街の中町通りを模した建物に手焼きせんべい、津軽塗、わら工芸、ねぷた、つがるの食、北の工人の7つの工房があり、職人による実演風景を間近に見学することができる。有料施設である展示資料室では、黒石ねぷた祭の人形ねぷたを再現。また伝統工芸ゾーンでは、黒石の伝統工芸や民謡に触れることができる。売店、レストラン(11:00〜16:30)も併設される他、敷地内に無料で利用できる全長36mの「100人足湯」(10:00〜16:00)が設置されている。
昔ながらの湯治場の雰囲気を色濃く残す温泉地が黒石温泉郷の温湯(ぬるゆ)温泉。共同浴場「鶴の湯」を取り囲むように2階建ての「客舎」と呼ばれる鄙びた木造の温泉宿が軒を並べている。温湯というものの源泉の泉温は57度。朝風呂に入ると体がしゃきりとするといわれる。泉質は食塩泉で高血圧、神経痛などに効能がある。江戸時代には津軽藩主も通ったという泉質が自慢。7軒ほどの宿がある。
京都の無隣庵、清風荘とならび明治時代の三名園に数えられる名園。津軽地方に多い大石武学流真髄を示した名園といわれている。面積1.2haの庭は池泉回遊式庭園で国指定の名勝。清藤家24代の盛美が明治35年から9年がかりで造った。園内にある「盛美館」は1階が純和風、2階が洋風という和洋折衷の珍しい建物。鹿鳴館時代の特徴を今に伝える貴重な建物だ。
天守閣、櫓(やぐら)、城門など、築城時の形態がそのまま残る弘前城の城址公園。桜の名所として有名で、4月下旬〜5月上旬に、ソメイヨシノ、枝垂れ桜など80品種、5000本の桜が咲き乱れる。弘前公園が桜の名所であるのは、リンゴの開花技術を生かし、ひとつの枝にたくさんの花を咲かせているから。同じソメイヨシノでも他の地域とは異なるボリューム感と艶やかさがため息が出るほど見事!
弘前城の南西に位置する寺町にある古刹。周辺には33もの寺院が建ち並び壮観。曹洞宗33カ寺をここに集めたのはいざというときには防御の役割も担わせるため。そのうちのひとつ長勝寺は津軽家代々の当主が眠る寺。1629(寛永6)年に2代藩主津軽信牧(のぶひら)が建立した高さ16mの三門、重厚な本堂、津軽藩の霊廟、嘉元四年(1306年)の銘が入った銅鐘、御影堂などいずれも国の重要文化財。
本州最北の五重塔。1667(寛文7)年、3代藩主の津軽信義の案により、藩創始以来の戦死者を敵味方の区別なく弔うために建てられた。10年の歳月をかけて完成した塔は高さ31m。弁柄(べんがら)の赤と胡紛(ごふん・貝殻を焼いて作った粉)の白のコントラストが見事。わざわざ遠く飛騨から名工を招いて造らせたといわれるだけあって、均整のとれた姿には品格すら漂っている。ちなみに最勝院は津軽真言宗五ヶ寺の筆頭の格式。
弘前公園前にありねぷたの熱気を体験し、実際に金魚ねぷたなどの制作が体験できる施設。ねぷたまつりの紹介コーナーでは、暗い館内に光りの灯った大型ねぷたが展示され、お囃子や大太鼓のBGMも流れ臨場感たっぷり。津軽蔵工房「たくみ」では金魚ねぷた、津軽凧、津軽焼、弘前こけしなど14種の体験メニューが用意されている。併設のショッピングエリアは入場料不要。青森リンゴの直売所などがある。
「みちのくの小京都」といわれる雰囲気をもっとも有しているのがここ。中級武士の住居だった旧梅田家、藁工品荒物を扱った商家で雪国特有のアーケードである「こみせ」が軒に付けられた石場家(国の重要文化財)など武家屋敷や商家が10.6haの広さで残され「弘前市仲町伝統的建造物群保存地区」の指定を受けている。7尺(2.1m)の道幅は、戦闘の際に槍をつけるのに都合がよかった幅と想像されている。









