奥入瀬に劣らず美しいと地元でいわれるのが薬研(やげん)渓流。薬研橋から奥薬研橋まで、青森ヒバが生い茂る渓流沿いを歩く4km、所要1時間30分の渓流探勝歩道も用意されている。探勝可能な季節は例年5月〜10月ころ。また渓流には薬研・川内渓流だけに棲息するという幻の魚、スギノコ(ヤマメの仲間)やイトウも泳ぐ。日本で3ヶ所しか繁殖地が確認されていないシノリガモも遊歩道から観察できる。
本州最北端の岬で津軽海峡を隔てて北海道、亀田半島の汐首岬までは17.5kmしかないので晴れた日には恵山など北海道も指呼のうち。「ここが本州最北端の地」と記された碑が立つのでまずはここで記念撮影を。「大間崎観光土産センター」ではユニークな写真入りの「本州最北端到着証明書」を発行する。ちなみに大間は平成12年のNHK連続テレビ小説『私の青空』の舞台になった岬。各所にロケ地が残る。
明治の文豪、大町桂月が「人の世ならぬ処なりけり」といった海岸の奇観。福浦と牛滝の間、2kmにわたり奇岩怪石が続く。白緑色の凝灰岩が風雨と荒波で浸食されまさに極楽浄土を思わせる景観が生み出されている。五百羅漢、観音岩などと名付けられた奇岩はすべて国の天然記念物。国道338号からも眺められるが全貌を見るなら遊覧船で探勝を。遊覧船は佐井から出航し、仏ヶ浦に30分ほど上陸する(所要1時間30分、2170円)。
下北半島東端の岬。先端は草原状となり白亜の尻屋埼灯台が建つ。灯台は明治9年に建てられたものでレンガ造りの灯台としては日本一の高さを誇る。周辺の草原は南部藩の牧場の名残りでもあり、今でも有名な寒立馬(かんだちめ)が放牧されている。灯台付近に放牧されるのは4月〜11月の期間で、放牧期間中は岬先端部の車道入口にゲートが設けられている。ちなみに馬は冬期にはアタカという小さな岬に移動する。
陸奥湾に注ぐ川内川の上流、湯野川温泉にある公営の日帰り入浴施設。湯野川温泉は、湯治場として700年の歴史を誇る温泉で、濃々園(じょうじょうえん)にも神経痛、五十肩、打ち身に良く効くという単純泉が引かれている。内湯はこぢんまりとした浴槽だが、青森ヒバ造りのもの。露天風呂は男女ともに川内川の渓流を眼下にし開放感たっぷり。周辺は渓流釣りのメッカでもある。
奥薬研温泉の名物である共同湯。共同湯とはいうものの川縁に造られた露天風呂のみの施設。かつては湯ノ股温泉と呼ばれ、昔から薬研温泉の外湯として地元の人や湯治客に親しまれてきた。男女別の浴槽は、ともに渓流を眼前に、緑に囲まれ爽快。恐山を開山した慈覚大師のけがを河童がこの湯で治したという伝説も残る。近くにある「かっぱの湯」は千人風呂と呼ばれる大きな混浴の露天風呂。
本州最北端の地に湧く大間温泉の入浴施設。公営の施設で宿泊もできるが人気は地元の人ご愛用の温泉。塩化物泉で、リュウマチ、婦人病、更年期障害などに効果がある。男女別の広々とした大浴場には源泉風呂、岩風呂、滝風呂などが揃う。レストラン(10:00〜19:30)ではカツ丼などの軽食のほか地元の魚介を味わうことも可能。遠く函館からフェリー利用でやってくる常連もいるのは効能が大だから。源泉風呂には必ず入浴を。
恐山は、下北半島の北部中央にある、円錐状の火山。カルデラ湖である宇曽利山湖を囲む地蔵岳などの外輪山は蓮華八葉と呼ばれている。コバルトブルーで透明度も高い宇曽利山湖の湖畔には、現在も火山活動が続く賽の河原がある。周辺からは硫気ガスも立ちのぼり独特な雰囲気を醸し出している。地獄なのか極楽なのかも定かでないこの光景が恐山に対する畏敬の念の原風景といえる。
862年(貞観4)年、慈覚大師(円仁)の開山と伝えられる古刹で、高野山、比叡山と並ぶ日本三大霊場のひとつ。宇曽利山湖の湖畔に建つ恐山菩提寺は7月、10月に開催される恐山例大祭で有名。大祭開催中ならイタコによる口寄せも本堂脇のテントの中で連日行なわれる。境内には温泉も湧き、4つの湯小屋が建てられている。うち3ヶ所は参詣者も利用でき、温泉で身を清めてから地蔵堂に参拝するのが慣わしだ。

