八甲田ロープウェーの八甲田山頂公園駅を起点とした所要約1時間の遊歩道。森あり、湿原ありの八甲田山の自然を凝縮したようなコースなのでぜひ歩いてみたい。ゴードとはひようたんのことで文字通り8の字型で山頂の湿原地帯を周遊する。最大の池である田茂萢池の周辺に発達した湿原は高山植物の宝庫。途中の毛無岱(けなしたい)展望所からは眼下に毛無岱の大湿原を眺望する。アオモリトドマツの森も見事。
作家の深田久弥氏が『日本百名山』の中で「神の工(たくみ)を尽くした名園」と絶賛した大湿原地帯が八甲田山の中腹に広がる毛無岱(けなしたい)。上毛無岱、下毛無岱の2段になって広がり、夏にはワタスゲ、キンコウカなどが咲き誇る。湿原の周辺はアオモリトドマツの森。上毛無岱へは八甲田ロープウェーの山頂公園駅から酸ヶ湯方面へ徒歩約1時間。天候の急変に備え、登山の装備が必要。
八甲田山の北側に広がる田代平(たしろたい)湿原。200万年前の火山活動で誕生したカルデラ湖が長い年月を経て湿原化したもので八甲田山周辺では最大の湿原。遊歩道は北側ルートと南側ルートで湿原を一周できるようになっており、円周ルートの中心に中央ルートが設けられている。遊歩道は一周約1時間。木道の上からワタスゲ、レンゲツツジ、ニッコウキスゲなどを観察する。
八甲田連峰のひとつ赤倉岳(1548m)の爆発によって誕生した蔦の七沼。蔦沼、鏡沼、月沼、ひょうたん沼、菅沼、長沼という蔦温泉旅館近い6つの沼を結んで「沼めぐりの小路」(2.8km、所要約1時間)。が整備されている。蔦の森と呼ばれる見事なブナの原生林を歩くので夏でも涼しい。一帯は野鳥の宝庫でもあり、鳥のさえずりを耳にしながらのんびりと散策を楽しめる。
奥入瀬渓流が最大のカーブを描く景勝地のひとつで、川辺には地名の由来となった巨大な岩とカツラの大木からできた岩屋がある。石ヶ戸(いしげど)とは方言で岩屋を意味する。その昔、美人盗賊「鬼神のお松」がここを根城に、旅人から金品を奪ったという伝説が残る。駐車場とレストハウスがあり奥入瀬渓流ハイキングの焼山側の入口となっている。近くの渓流は水遊びにも絶好。
白神山地の山懐に点在する33の湖沼群の総称。白神山地の景勝地のひとつ大崩から12の湖が見えるのでその名がある。青池、沸壺の池、鶏頭池など池は美しいブナ林の中にあり、一周1時間30分の散策路を歩けば森林浴も楽しめる。近くには十二湖エコ・ミュージアムセンター「湖郷館」(入場無料)もあり十二湖や白神山地の自然を解説している。
白神山地の青森県側、世界自然遺産に登録されている白神山地の自然環境保全地域に隣接する赤石渓流暗門の滝県立自然公園にある滝。滝周辺は世界自然遺産の緩衝地域に指定され、厳しく自然が保護されている。典型的なV字谷に落下する暗門の滝は、白神ライン沿いにある滝入口から徒歩45分の第3の滝、さらに10分歩いた第2の滝、そして第2の滝から徒歩15分の第1の滝の3つ。暗門の滝歩道の途中からはブナ林散策道コースも分かれ、ブナの森の散策が楽しめる。滝の落差は第3が26m、第2が37m、第1が42mと奥に行くに従って大きくなる。
暗門の滝歩道の南側のブナ林を周遊する一周約1時間の歩道。暗門の滝歩道が整備はされているものの登山道的な道なのに対し、こちらは上り下りも少なく、ファミリーでも安心して歩ける。所々に階段が設けられる程度の、手を入れすぎない歩道で、明るいイメージのブナの森が楽しめる。入口は白神ライン沿いの暗門休憩所で、暗門の滝入口と同じ。ブナ林から湧き出す豊かな水を飲む水飲み場もあるので水筒を用意しておくといいだろう。ブナの森の新緑は例年6月中旬だが、その季節には残雪で暗門の滝歩道が通行止めのことがあるので注意を。
白神ライン沿いの四兵衛森(標高642m)の南に広がるブナ林。白神ラインのトラノ沢林道分岐、ぶなの広場、津軽峠に駐車場があり、ここに車を入れて森の中へ続く散策路を歩く。トラノ沢林道分岐から津軽峠までの白神ラインに併走するように伸びる歩道にはブナの巨木が30本も茂っている。津軽峠近くのマザーツリーと呼ばれる巨木までトラノ沢林道分岐から徒歩40分(標高差約100m)。トラノ沢林道分岐近くの森にはぶなの泉と呼ばれる湧水もある。
白神ライン途中の津軽峠から「ぶな巨木ふれあいの径」を5分ほど歩いた場所にあるブナの巨木。推定樹齢は約400年で、白神山地の森の主ともいえる存在だ。ブナの樹齢は通常200年から300年、最長老といわれる秋田県仙北市角館町白岩・白岩岳山腹(和賀山塊)のブナが約700と推計されるから、このマザーツリーは国内でも最長老の部類に入る。ブナには雪が多い地帯ほど葉が大きく(水不足になりにくいため葉が大きくなる)、幹が白くなるという性質があるが、雪深い白神のブナはその性質を見事に体現している。暗門の滝入口から津軽峠は6.6km。

