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東京湾に突き出た大房岬は、標高約80mの海蝕崖。周囲には約5kmの遊歩道があり、手つかずの豊かな自然のなかを散策できる。遊歩道の途中には、展望台、キャンプ場のほか、昭和3年に、旧陸軍が東京湾防衛のため建設した要塞跡や探照灯格納庫などが現存する。また4月〜10月は遊覧船も運航しており、船上からみごとな景観を楽しむこともできる。

日本寺境内のメインルート。西国観音、百躰観音など、山頂から山腹のいたるところに石仏を見かけるが、これが、「東海千五百羅漢」と呼ばれるもの。上総桜井(現在の木更津市)の名工、大野甚五郎英令が21年間をかけ、門弟27人とともに生涯をかけて刻んだ石仏。風食によってできた洞窟に安置されている。石仏の数は1553体を数え、弘法大師護摩窟、維摩窟、百躰観音の石仏群がみもの。原料となった石材は伊豆から運ばれたものだ。

鋸山(標高329m)に広がる広大な日本寺。一歩山に踏み入れば、山内各所に石仏や道場が点在し、いかにも霊山の趣だ。なかでもっとも巨大な石造物が、大仏(薬師瑠璃光如来)。台座からの高さ31.05mは、奈良大仏(東大寺)の18.18mをはるかにしのぐ規模。原型は1783(天明3)年に大野甚五郎英令が、3年を費やして彫刻した9丈2尺の大仏。その後、風化によって崩壊した大仏を昭和44年に復元。広場の売店ではミニ地蔵なども販売。

館山湾を見下ろす、船形山中腹の崖に建つ大福寺。717(養老1)年に行基が開いた寺で、県内最古といわれる十一面観音の磨崖仏(岩肌を彫って作った仏像)が祀られていることから、「崖の観音」の別名もある。この磨崖仏を安置する朱塗りの観音堂からは、館山市街と東京湾が一望のもと。航海の安全と大漁を祈願して、海を見下ろすこの地に建てられたといわれている。

『那古寺縁起』によれば、717(養老1)年に行基が創建したと伝えられる真言宗の古刹。かつては源頼朝、足利氏、里見氏らの信仰を集め、頼朝が本尊の千手観音に帰依して七堂伽藍を建立した。安房五大寺のひとつに数えられる。また坂東三十三ヶ所の結願所(けちがんしょ)にもあたる。境内には多宝塔、仁王門や和泉式部の供養塔などがあり、本尊の千手観音は木造で高さ1.5m、国の重要文化財にも指定されている。本堂の裏手から那古岳山頂まで続く遊歩道もあり、春は桜見物を兼ねた参拝客でにぎわいを見せる。

京都、丸亀(香川県)とともに、日本三大うちわのひとつに数えられる、房総うちわの専門店。昔ながらの手作りで、24ある伝統的な工程を守り続けており、その製造工程を見学することもできる。房総うちわの一番の特徴は、柄の部分に太さ1.5cmほどの竹をそのまま使用するところで、良質の女竹を用い、竹の節目を境に64等分に割いて骨を作ること。色鮮やかなうちわは1枚350円から販売。

房総の海と生活をテーマに海洋民俗を紹介する博物館。収蔵資料のうち、2144点が房総半島の漁撈用具として、国の重要文化財に指定されている。第1展示室では、房総地方の漁法を、第2展示室では、海に生きる人々の風習、信仰などを紹介。また観察室では南房総に生息する魚介類から、漁獲対象になるもの常時130種2500匹を、円筒水槽やプール式水槽で飼育しており、回遊する魚たちを観察することもできる。

房総里見家が築城の館山跡に整備された、城山公園。現在城山山頂には、天守閣が復元され、『南総里見八犬伝』の資料などを展示する市立博物館の別館となっている。海蝕崖の大房(たいぶさ)岬、館山湾をはじめ、対岸の三浦半島、遠くは伊豆大島まで一望のもとだ。桜の名所であるだけでなく、5000本を誇るツツジのみごとさでも知られており、4月下旬〜5月上旬には、ツツジ祭りも開催される。

安房の国の神々を集めて祀った総社。古くからこの社の大旦那になることが、安房の国の統治者としての象徴とされ、長きにわたり里見氏が代々社殿の修復奉納を行ってきた房総有数の古社。現社殿は1721年(享保5)年の造営。また、拝殿の天井にある龍の彫刻が有名だ。

JA安房館野支店内の館山いちご狩りセンターでは、毎年1月上旬〜5月上旬にかけて、イチゴ狩りが楽しめる。場内では、自分で摘んだ完熟イチゴをコンデンスミルクにつけて食べ放題とあって大人気。品種は章姫、さちのか、とよのかなどでハウス内で30分食べ放題だ。イチゴの量などにより入園制限を行なう場合もあるので、利用の際は事前に問い合わせを。

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