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江戸中期に始まった砥部焼は白地に青い呉須(ごす)絵を描いた独特の焼物。砥部焼伝統産業会館は砥部焼の歴史を紹介し、江戸時代末期の銘品など各時代の代表的な作品や地元窯元の手づくりの秀作など1500点を系統的に展示する施設。エントランスには、ろくろ作りでは日本最大の高さ2.3mの大壺が置かれている。

高畠華宵(たかばたけかしょう)は愛媛県宇和島市に生まれ、大正から昭和初期に挿絵画家として活躍した叙情画家。当時はその叙情性や華麗な画風で竹久夢二と人気を二分したほどだ。大正ロマンそのものをテーマに、華宵が描いた日本画や下絵、スケッチ、さらには印刷作品、写真、書簡、遺品類などをさまざまなテーマに分けて展示している。額裝品4500円、ポストカード100円などのミュージアムグッズを販売するショップや大正ロマン溢れる「カフェカショー」も併設。

大正11年、旧松山藩主の子孫にあたる久松定謨(さだこと)伯爵が別邸(萬翠荘)として建てたフランス風の建物。陸軍駐在武官としてフランス生活が長く、陸軍きってのフランス通といわれた久松公の趣味を随所に取り入れた建物は、彫刻を施したチークの階段、ハワイに特別注文したステンドグラス、華麗な意匠を凝らしたシャンデリアやマントルピースなど、各界の名士が集まる社交場だった往時の姿を偲ばせている。現在は愛媛県美術館分館郷土美術館として再生され、郷土出身の芸術家を顕彰する企画展を年4回程度開催している。

1802(享和2)年頃、松山出身の鍵谷カナが独力で作り上げた今出絣(いまずかすり)が伊予絣のルーツ。その伊予絣に関する歴史資料を展示し、昔ながらの製造工程や機織りの実演が見学できる施設が民芸伊予かすり会館。染色工房・藍染歴史館、絣商品の直売所をはじめ、食事処「花がすり」などを併設している。伊予絣の洋服から袋物、巾着、ハンカチなどの小物に至るまでさまざまな絣製品も販売。

松山中央公園野球場(坊っちゃんスタジアム)内にある野球資料館。その名は正岡子規の雅号「の・ぼうる」(野球)に由来している。アマ、プロの2コーナーに分かれ、プロコーナーではイチロー選手のグラブ、松井秀喜選手の手形、松山出身の西本聖投手の沢村賞トロフィーなどが展示されている。アマ野球のコーナーでは、子規が松山の俳人・河東碧梧桐に野球を伝えたとされる明治22年から最近の全国高校野球選手権大会まで、野球王国・愛媛の歴史をたどることができる。

道後温泉にある近現代日本の日本画・洋画とロダンの美術館。館内は日本画展示室、洋画展示室、「ロダンの部屋」に分かれており、日本画では上村淳之、加山又造、横山大観、洋画では小磯良平、藤田嗣治などを収蔵展示し、見応えがある。ロダンの作品を集めた「ロダンの部屋」には大理石彫刻「ファウナ(森の妖精)」、テラコッタ彫刻「ヴィーナスあるいはフローラ」、壁面にはドライポイントやリトグラフなどを展示。

道後公園の一角にある記念館で、松山が生んだ正岡子規を通して松山の伝統文化や文学を紹介している。俳句、短歌、絵画、著作、子規とベースボールの各展示室では、直筆原稿や著書、書簡を多数展示。夏目漱石と過ごした「愚陀仏庵」を一部復元している。野球好き、旅好き、ペンネーム好きだった子規の素顔がわかる展示も多い。の・ぼうる(野球)をペンネームにした子規が試訳した野球用語のうち、直球、飛球、打者、走者などは今も使われている。事前に予約すればインストラクターが無料で館内を案内してくれる。

「美しい町の小さな美術館」をコンセプトに造られた今治市玉川町にある市立美術館。展示作品は近代洋画の大家である黒田清輝、藤島武二、異色画家として知られる中村彝、松本竣介、野田英夫の作品を中心に、郷土出身画家の作品、さらにはピカソ、ルオー、ユトリロまで常時130点余りを展示している。小品ながら近代洋画史を見渡せるような展示内容となっている。楢原山山頂の奈良原神社境内の経塚から出土した国宝銅宝塔も収蔵(未公開)。

大三島の大山祇神社に隣接した現代日本画の市立美術館。館内の壁面は和紙で覆われ、やわらかく落ち着いた雰囲気を醸し出している。昭和15年以降に生まれた作家の作品を中心に950点を収蔵。現代日本画では、記念展示室が設けられた田渕俊夫を中心に中島千波、竹内浩一、洋画では郷土出身の野間仁根らの作品が展示されている。代表的な作品では中島千波『精樹大楠』、竹内浩一『病む鳥』など。

実際にタオルが製造されるタオル製造工程の展示など、世界的にも珍しいタオルのミュージアム。展示したジャカード織機で織り上げた全長40mのタオルは、世界最長のタオル。タオルの展示のほか、『週刊新潮』の表紙を描く成瀬政博氏の原画を展示する成瀬政博コレクションなどもある。広大な敷地内には欧風の庭園をはじめ、パリの紅茶メーカー「フォション」が日本国内で初めて出店したサロン「カフェドフォション」と中華料理の「銀座王府井」を併設している。

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