プチたび > 特集 > 東海道を歩こう!

特集東海道
海道一の絶景の地・薩垂峠で富士を見る

街道時代、薩垂峠(さったとうげ)に立った旅人は、大名にしろ、長崎出島からの西洋人にしろ、富士を仰いで、言葉を失ったという。へえ、そんなところあるの? 知らなかったという人がほとんどのはず。だから、混雑なんてことも皆無だし、これからのシーズンはほとんど毎日、富士山と対面できる。しかも、みかん畑のなかをのんびり歩けば、汗をかくぐらいの心地よさ! みかん畑の細い農道を走る覚悟がさえあれば、ドライブでも峠の直前まで入れるし、東海道本線の由比駅を起点とすれば手頃なハイキングが楽しめる。東海道一の絶景の地へ、週末、出かけてみませんか?

富士山
薩垂峠からの富士山。街道時代と違うのは、東名高速と国道が眼下に見えること

東海道五十三次のなかで、最もダイナミックなパノラマが楽しめるのが薩垂峠。場所はといえば、駿河湾に注ぎ出す、富士川の東側。南アルプスの末端が断崖となって海に落ちる場所、それが薩垂峠だ。写真をご覧あれ、薩垂峠から駿河湾越しに眺めた富士山である。由比宿(由井宿)と興津宿の間にある薩垂峠は、東海道屈指の難所。もともと「東海の親知らず子知らず」と呼ばれた海岸線を歩いたが、1658(万治1)年に出された『東海道名所記』にも「海ばたは一騎うちの道にて、うちよりする浪大なり。道行人さらにあとをかへりみるいとまなし」とあるように、旅人は非常に恐ろしい思いをした。きっと、荒波にさらわれた人もいたことだろう。

広重美術館
東海道広重美術館で広重の描いた薩垂峠と実際の風景を比較してみよう

由比本陣公園
「由比本陣公園」は由井宿の本陣跡を公園として整備

薩垂峠からの富士の絶景を楽しんだなら、由比町の「由比本陣公園」のなかにある「東海道広重美術館」へ。

桜えびづくし
「倉沢屋」の「桜えびづくし」4200円

駿河湾は、桜えびの漁で有名だが、光を嫌って昼は深海に棲息し、夜だけ餌を食べに浮上する桜えびにとって、駿河湾が理想的な環境であるためだ。桜えびの競りが立つのは、由比港と大井川港のみ。由比港で揚がった桜えびをさまざまな調理法で味わうことができるのが、由比駅から薩垂峠への旧東海道沿いにある倉沢屋だ。

富士川
富士川からの眺めはまさに「見上げる」という感じ!

江戸時代には幕府の政策で、主要な河川には橋が架けられていなかったが、日本三大急流に数えられる富士川もそのひとつだった。東海道も大井川だけに渡し船があったわけではなく、富士川も岩淵(静岡県富士川町)から水神の森(富士市)へと船で渡った。旅人が船上や船待ちの湊で、感嘆したのが富士の眺め。富士川扇状地に位置する岩淵あたりからの眺めは、東海道でも富士を間近に仰ぎ、見上げる角度から富士がもっとも気高く感じられる場所となっていたのだ。

1
Powered by Movable Type 4.261

特集一覧

このカテゴリについて

このページには、東海道を歩こう!の記事が10件ずつ表示されています。

東海道を歩こう!のイベント情報とガイド記事は東海道を歩こう!のインデックスページで見られます。

特集の記事は特集のインデックスページで見られます。

特集のすべての記事は特集のアーカイブページで見られます。