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シーン3 元興寺極楽坊

元興寺極楽坊
屋根瓦に初冬の光が降り注ぐ正午過ぎに撮影

日本最古の仏教寺院である明日香村の飛鳥寺(法興寺)は、平城京への遷都によって、710年に現在の奈良に移される。そのとき多くの寺は、平城京内に移ったわけだから、想像以上の引越騒動が繰り広げられたに違いない。平城京で元興寺(がんごうじ)と名前を変え、奈良時代には東大寺に次ぐという寺格を誇った寺も、平安京への遷都以降は、衰退の道を辿る。室町時代には一揆の戦火により南大門、中門、金堂、講堂が北に直線で並ぶ四天王寺式の大伽藍を失っている。創建当時から残っている建物は国宝に指定された極楽坊(曼荼羅堂)と禅室だけだが、注目は極楽坊の屋根瓦。元興寺は世界文化遺産に登録されている。

岡谷俊夫の撮影アドバイス
存在が地味なのか訪れる人は他の寺院と比べ少ないようだが、この極楽坊の屋根瓦は必見で、ぜひともカメラを向けたい。なぜなら建立時に法興寺に使われた飛鳥時代の瓦が今も使われていて、それを観賞できるのだから。まさに本物の「天平の甍」で考古学的にもかなり貴重なもの。飛鳥寺に使われていた飛鳥時代の瓦は、数千枚が残されているのだが、赤の瓦が飛鳥時代、白いものは奈良時代と推察されている。ここは天平の甍をメインに1枚。

撮影地ピンポイントガイド

34/40/27.9,135/50/02.2
11 325 812

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