
屋根瓦に初冬の光が降り注ぐ正午過ぎに撮影
日本最古の仏教寺院である明日香村の飛鳥寺(法興寺)は、平城京への遷都によって、710年に現在の奈良に移される。そのとき多くの寺は、平城京内に移ったわけだから、想像以上の引越騒動が繰り広げられたに違いない。平城京で元興寺(がんごうじ)と名前を変え、奈良時代には東大寺に次ぐという寺格を誇った寺も、平安京への遷都以降は、衰退の道を辿る。室町時代には一揆の戦火により南大門、中門、金堂、講堂が北に直線で並ぶ四天王寺式の大伽藍を失っている。創建当時から残っている建物は国宝に指定された極楽坊(曼荼羅堂)と禅室だけだが、注目は極楽坊の屋根瓦。元興寺は世界文化遺産に登録されている。

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