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白鳥特集

冬の訪れとともにシベリア(タイガ帯)からやって来るオオハクチョウ。サハリンや千島列島という島伝いに日本に飛来する鳥で、まさに北海道では「冬の使者」となっている。北海道、屈斜路湖畔の仁伏温泉には、今年も7年連続で「こぶちゃん」がやって来た。頭にこぶがあるから識別も簡単で、地元紙でも報道され、今や屈斜路湖のアイドルとして注目を集める存在に。

こぶちゃん
これが7年連続で仁伏温泉に飛来する「こぶちゃん」


屈斜路湖畔に湧く仁伏温泉は、湖畔の温泉なかでも静けさ一番という一等地。そこに建つ、『国民宿舎 湖畔の宿にぶしの里』の目の前の浜には、今年で7年連続でやって来る「こぶちゃん」というアイドル的存在のオオハクチョウがいる。

11月13日の仁伏温泉
11月13日の仁伏温泉の状況。オオハクチョウは70羽飛来中


12月16日の仁伏温泉
12月16日の仁伏温泉の状況。これからが冬本番だ


実は、この仁伏温泉、白鳥の観察地としては意外に穴場。「今シーズン、屈斜路湖へのオオハクチョウの初飛来は10月14日。コタン温泉に50羽、仁伏に30羽でした。昨年より3日ほど早めでした」(大沼さん)。常連である「こぶちゃん」の到来を大沼さんが確認したのは10月24日の夕方。川湯ー仁伏ー砂湯ー池の湯ーコタンの16kmに及ぶ紅葉のトンネル(クッシー街道と名付けられている道道)が見頃を迎えるようになると、里帰りを待つ親のようなそわそわした気持ちになるのだとか。

12月11日の砂湯温泉
12月11日の砂湯温泉の状況。パンの耳をもらいに大集合


屈斜路湖畔の砂湯温泉は、砂浜を掘るとどこでも温泉が湧き、天然の湯船ができるというユニークな場所。ツアー客を乗せた観光バスが到着するから、入浴というわけにはいかないが、湖水は温泉の影響で幾分温かいので、白鳥たちにとっても別天地。
バスが到着するたびに、10数羽、湖から上がってきては観光客を迎えに行く。目当てにするのは、100円で売ってるパンの耳だ。
「砂湯の白鳥たちは人慣れしています。この人は餌をくれそうにないとわかると、すぐ他のくれそうな人を探します。口ではしゃべれないけれど、じーっと人を観察しています。態度でわかります。実は白鳥を見に来た人は、逆に白鳥に観察されているんですね 」とは大沼さんの解説だ。

多々良沼
多々良沼ではオオハクチョウ以外にも様々な野鳥を観察できる


関東地方で手軽に白鳥を観察できるポイントといえば、多々良沼。群馬県館林市周辺には沼が多いが、その代表格が多々良沼だ。多々良沼はすぐ東のガバ沼とともに白鳥観察で有名な沼。昭和53年12月に白鳥が初飛来し、以後、「多々良沼白鳥を守る会」の活動などによって飛来数が増えている。11月中旬から飛来し、翌年3月中旬頃に北へかえっていくのだが、飛来するのは、オオハクチョウ、コハクチョウ、アメリカコハクチョウ、コブハクチョウ。もっとも数が多いのは1月下旬から2月上旬だ。

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