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今の季節、どこに行けば、素敵なシーンに出会えるのだろうかと、お悩みのあなた! そして、友人に自慢できる写真を撮ってやるぞというあなた! 場所と条件さえ良ければ、携帯電話だって思わず「すごーい!」と叫ぶような写真が撮れるはず。『カメラマン岡谷俊夫のBEST SHOT POINT』、今月は八ヶ岳や南アルプスを借景に山梨県の小淵沢・長坂に咲く桜を被写体にする。

しだれ桜
高原の田園地帯にこのしだれ桜がぽつねんと立つ!


中央本線の長坂と小淵沢のなかほどの畑の中にぽつんと立つ樹齢約700年の桜の巨木が神田(しんでん)の大イトザクラ 。標高830mと小淵沢では標高の低い位置にあるので地元では「春を告げる桜」と呼ばれている。また「花がいっせいに開くときは決まって豊年」という言い伝えもある。幹回りは7.5m、枝張りは東西20m、南北20mという立派な桜で中央本線の車窓からも花見ができる。広野神社に供える米を産する神田に植えた神木の桜が生長したものと伝えられている。地元の農家はこの桜を見て農業の時期を見計らった。例年、花の見頃は例年なら4月20日から25日頃だが今年は、暖かい日が続けば4月5日頃に開花し、4月12日頃に見頃となる模様。畑の中にあるので駐車場もないので注意を。小淵沢駅、長坂駅からタクシー利用が便利だ。桜保護のためライトアップなども行なわれていない。

ラ・リューシュと桜
ラ・リューシュ(蜂の巣)と桜の不思議な組合せ


中央本線長坂駅の西、1kmほどに位置する清里芸術村。白樺派の作品を展示する清春白樺美術館、アトリエである「ラ・リューシュ」などがあるが、なかでも印象的な建物がアトリエである16角形の「ラ・リューシュ」。パリ、モンパルナスにあるラ・リューシュの日本版だ。その建物の前には、エッフェル塔から移築したらせん階段の一部も配されている。「橋造りの名人」と呼ばれたエッフェルが1889年に完成させたエッフェル塔。老朽化とともに階段をかけ替えたが、そのときに古い階段の一部を清里芸術村に移築した。敷地内にある50本のソメイヨシノは例年4月15日から20日頃に見頃を迎えるが、今年の見頃はかなり早めで4月8日頃と予想されている。

雪をいだいた甲斐駒ヶ岳
雪をいだいた甲斐駒ヶ岳を仰ぐ


「清春のサクラ群」として県の天然記念物に指定されたもの。樹齢は70年ほどで、もともとは大正15年4月に清春尋常小学校の校庭に植えられたもの。尋常小学校の跡地が清春芸術村になっている。ソメイヨシノの背後には、南アルプスの甲斐駒ヶ岳や鳳凰三山が立ちはだかり実に絵になる光景だ。

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