プチたび > 特集 > 6月のベストショット(2)風薫る 富良野・美瑛

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本州が梅雨に霞む6月、そして猛暑に苦しむ真夏。北海道、富良野・美瑛の大地にはラベンダーが咲き、波打つ丘がパッチワークに変身する。都会ではとんと経験できない「大地の香り」。牧草地では少し牛糞臭かったりもするが、それもご愛敬だ。ラベンダー香り、草萌える富良野・美瑛で、風薫るなか、絶景をカメラに、そして心に写し込みたい。富良野・美瑛へは旭川空港が近い。

彩りの畑
ファーム富田の南西のはずれにある「彩りの畑」


今や年間数十万人という人が押し寄せる富良野のラベンダー畑。その始まりは、「ファーム富田」の富田さんがプロバンス生まれのラベンダーの子孫を、中富良野に根付かせ香水を作ろうと考えたこと。昭和30年代に始まった栽培も苦難の連続だったという。その甲斐あって、波状丘陵と呼ばれる波打つ丘につくられたラベンダー畑は、昭和51年の国鉄のカレンダーに採用され、観光的にも注目を集めるようになった。有名なラベンダー畑(トラディショナルラベンダー畑)は、7月上旬〜8月上旬が開花期、七色の花が植えられた「彩りの畑」は7月中旬〜7月下旬が開花期だが、春の彩りの畑、秋の彩りの畑、6月下旬から早咲きのラベンダーが咲く「倖の畑」(さきわいのはたけ)など5月下旬〜9月下旬ならいつ行っても花が楽しめる。

彩香の里
富良野の田園風景を眼下にする「彩香の里」


JR中富良野駅から2kmほど離れた場所に作られた農園。約6haの広大な丘に咲き誇るラベンダーは圧巻で、ラベンダーと、富良野の田園風景、十勝岳、芦別岳の山並みという絶景が得られる。早咲きの「濃紫」、遅咲きの「おかむらさき」が丘一面を彩る。ラベンダーの最盛期は、例年7月20日頃〜8月上旬だが、そのほかにも、ルピナス、サルビア、マリーゴールド、ひまわり、コスモス、ビール麦など、季節によってさまざまな花が咲き、折々の景色も楽しめる。ラベンダーグッズなどを販売する売店があり、ラベンダー摘み体験も可能。


『マイルドセブン』のパッケージに登場の丘


富良野には波状丘陵と呼ばれる波打つ丘が広がっている。氷河期の周辺の時代、いわゆる周氷河時代に大地が融けたり凍土となったりしながらゆるやかに波打つ地形が生み出された。ヨーロッパ大陸などには典型的ともいえる地形だが、日本では北海道の定番風景。最近では農地改良が進み、美瑛でも丘がなだらかになりつつある。以前はあまりに急でトラクターがひっくり返るほどだったとか。そんな波状丘陵の景観の代表的な場所が、マイルドセブンの丘 。昭和52年に初めて発売された『マイルドセブン』のパッケージに使われたのがここ。今でも防風林に夕日が沈む景観はカメラマンに大人気だ(畑への立ち入りは厳禁で、マナーを守って観賞、撮影を)。

親子の木
まさに3人家族といった感じの「親子の木」


美瑛ではかなり有名な「マイルドセブンの丘」の隣(美瑛町夕張)にあるので、結構、カメラを向ける人が多いのが親子の木。樹種はセブンスターの木と同じ柏(カシワ)。2本の親木に挟まれて小さな木があるのでまさに親子の木といった感じ。夏なら周辺はジャガイモ畑で、運が良ければジャガイモの花越しにという場合も。一帯は「パッチワークの路」と呼ばれるエリアだ(畑への立ち入りは厳禁で、マナーを守って観賞、撮影を)。

クリスマスツリーの木
「クリスマスツリーの木」は黄昏時も最高に素敵!


波打つ丘の雄大な景色で多くのファンを集める美瑛でもここはかなりの穴場。とはいえ美馬牛駅や国道から近いので、時間があればぜひ寄り道したいベストショットスポットのひとつ。木のてっぺんの部分の枝ぶりが、なんだかクリスマスツリーの星のように見えることがその名の由来。波状丘陵越しに雄大な大雪山を眺めるポイントでもある。「哲学の木」が観光名所になりすぎて、すでに札所のような存在なので穴場好きの人はここへ!(畑への立ち入りは厳禁で、マナーを守って観賞、撮影を)

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