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マップコードで十勝の日本一の大牧場に到達!


北海道に詳しい『プチたび』編集部が、実はかねてからここはおすすめと確信しているのが十勝。ガイドブックにも掲載されず、旅行者は少ないのだが、東京ドーム数百個分という日本最大級の大牧場が何ヶ所もある。今回、ウエブでも初掲載という牧場もあるくらいまだまだ「秘境的な存在」。北海道好きを自称する人でも、今回紹介する場所をすべて知っている人はいないだろう。地元の人の道案内でようやく到達したポイントもあるのだが、賢明な皆さんはカーナビにマップコードの入力を。なお正確を期するため、緯度経度は現地測地している。

十勝が丘展望台
眼下に十勝川温泉、はるかかなたに日高連峰が


とかち帯広空港から北海道らしい波状丘陵(周氷河時代に誕生した波打つ丘)を抜けて音更町(おとふけちょう)に向かって広域農道を走る。はるかかなたにロッキー山脈のように日高連山が続くダイナミックな景観に、車を停めて記念写真しながら走れば、すぐに十勝川温泉に到着する。十勝の大平原から湧き出す温泉は、泥炭層からのモール温泉。世界的にも珍しい、大平原・十勝ならではの温泉だ。その十勝川温泉の背後の丘にあるのが十勝が丘展望台だ。十勝平原を一望にするのはもちろん、原野の彼方に日高山脈が立ちはだかる絶景を得ることができる。

十勝牧場白樺並木
日本一広大な牧場の入口にはこんなに素敵な白樺並木が


十勝川温泉から音更市街を抜け道道133号を鹿追町方面に北上すれば、家畜改良センター十勝牧場。独立行政法人家畜改良センターが運営する全国11ヶ所の牧場のひとつ。畜産に関連する技術開発を行なう国の施設だ。面積は4100ha、実に東京ドーム872個分。一般にナイタイ高原牧場が「日本一の大牧場」といわれるが、単純に面積だけでいえばこちらが倍以上の大きさ! 牧場入口には、1.3kmにもわたる美しい白樺並木のダート道が続き圧巻だ。

十勝牧場展望台
十勝牧場展望台から眺める大雪山の南端、白雲山周辺


家畜改良センター十勝牧場の場内の散策は入場禁止エリアを除けば自由で、変化に富んだ牧場風景や、牛や馬などを眺めながらの散策が楽しめる。場内にめぐらされた車道の両脇に、寄り添うように立つ古木が、夫婦柏。ここを抜けると、眺望抜群の十勝牧場展望台に到着だ。展望台からは、広大な牧場と十勝連峰の大パノラマが得られる。ここに来る観光客はほとんどいないので絶景を独り占めにできる。展望台という小さな表示が場内の交差点に出ているので見落とさないように。

ヌプカの里
大雪山南端のスロープを生かした大牧場で十勝の大地を眼下に


十勝牧場から道道337号・661号をひたすら北上するとヌプカ牧場(ヌプカの里)。大雪山国立公園の南端に位置する標高600mの士幌高原にある牧場で、すぐ横には標高1252mの東ヌプカウシヌプリがそびえ、まさに大雪山のふところといった感じ。ここを訪れる旅行者はまだまだ限られているが、1500haの広大な牧場は、訪ねる価値大。道道661号の終点まで行けば第一展望台があり、十勝の大地を一望にする。実はこの道道661号、然別湖へ通じる計画だったのだが、ナキウサギの生息地を通過するため、ヌプカの里で工事が中断、永久に開通することがなくなった。第一展望台近くの白雲山登山口から50分も歩けば、ナキウサギの声が聞こえる岩石帯に出る(ただしヒグマが出没)。牧場内にはヌプカの里としてコテージも整備され1泊6000円(2名まで)で利用できる。

ナイタイ高原牧場
あまりに広大で牛を見つけるのにもひと苦労する


ヌプカ牧場から道道337号に戻り、337号を北上するとナイタイ高原牧場。音更川の上流、東大雪の山並みのなかに、昭和49年に国営事業で開かれた牧場。広さはなんと1700ha(牧草地1000ha)。東京ドーム361個分の広大さを誇る。ホルスタインは5月〜10月、250頭ずつ11群に分けられて放牧されるが、あまりに牧場が広いため、見つけることも大変! 運良く見つけても米粒のように遠くなんてこともある。ナイタイとはアイヌ語で「奥の深い沢」の意。東大雪の奥深い山の中腹に牧場は位置するのだ。現在は上士幌町が運営し、6ヶ月以上の低月齢牛を酪農家から預かって育成し、授精させ、妊娠牛として分娩間近くなってから酪農家に戻すシステム。

八千代公共育成牧場
カウベルハウスから歩いて到達する展望台からの眺め


日高連峰のひとつ、十勝幌尻岳(1846m)の山麓に広がる帯広市の公共牧場。帯広市街からは、道道216号を真っ直ぐ走ればたどりつけるが、市街からは25kmほど。つまり東京から横浜ほど離れている。それでもここは帯広市内で帯広市畜産振興公社が運営している。総面積976ha(東京ドーム208個分)という広大な牧場に乳牛1450頭、馬80頭が5月中旬〜10月下旬の間、放牧されている。牧場の高台、標高300mの位置にカウベルハウスと呼ばれる研修センターがあり、軽食も可能。またカウベルハウスから遊歩道を歩けば、牧場を一望する展望台に到達できる。場内道を使えば車でも到達できるが迷いやすいし、展望台直前が悪路。

共愛育成牧場
日高山脈の北部、幌尻岳方面を眺望


明治時代から始まった十勝平原の農地開拓。開拓前の大平原は一面の原生林だったというから、走れど走れど農地と牧場が続く今の景色からはまったく往時の想像がつかない。初めは鍬などの人力で畑を起こし、その後、馬の導入で省力化された。トラクターの導入による大規模農業は意外に最近で、昭和40年代のこと。音更町の共愛育成牧場も機械化農法とともに昭和46年に誕生した大規模牧場。音更町の西側を南北に縦断する十勝中西部広域農道沿いにあるが、地元の人もその存在をほとんど知らない場所。日高山脈を眺める超穴場の絶景牧場だ。

芽室町営光勇牧場
美しい波状丘陵が放牧地になっている


十勝平原には数多くの酪農家が牧場を営むが、夏場は飼育する牛を公共育成牧場に預託するケースが大半。光勇牧場は、芽室町に2ヶ所ある育成牧場のひとつ。5月中旬〜10月中旬の間、各農家から預かった牛が放牧される。300haという面積を33の牧区に分けて食べ頃の牧草地のある場所に放牧するシステム。上の写真は昨年6月のものだが、こんなに集まるのは偶然でしかない。600頭の牛が放牧されるから集まってきたらかなりの迫力。場所は、芽室町北明西9線で十勝中西部広域農道沿い、共愛育成牧場の少し南。

足寄町大規模草地牧場
管理事務所で聞いてようやく見つけた放牧地


松山千春さんや新党大地の鈴木宗男党首の出身地として知られる足寄町。広大な面積を誇る町だが、町の北部には大規模な牧草地帯が広がっている。そのスケールといったら、北海道一といっても過言でないが訪れる観光客は皆無! 帯広から阿寒へと向かう国道241号の途中、足寄湖を越えた先の富士見峠で左折し、ミルクロードと呼ばれる北十勝広域農道に入る。農道に入ったとたんに見渡す限りの牧草地帯が始まるが、これがこの先15kmも続いてようやく目ざす牧場の入口となる。つまり大雪山系から派生する山並みの末端の波状丘陵は、すべて牧草地ということ。その眺めがいい、最も高台に位置するのがJAあしょろが管理する足寄町営大規模草地牧場。面積は1270ha、東京ドームが実に270個もスッポリと入る広さがある。まずはカーナビに以下のマップコードを入力し、管理事務所に立ち寄って、放牧地の確認を。

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