
知床五湖の三湖から眺めた知床連山
知床半島ウトロ側にある人気No.1の景勝地。知床連山のひとつで、かつては硫黄の採掘も行なわれた硫黄山の爆発で流出した溶岩流の台地にある。周囲は原生林で「観光地」ながらヒグマも出没。一湖から五湖まで文字通り5つの湖があるが、観光客が多いのは二湖まで。三湖からさきまで足を伸ばせば、人もグンと少なくなる。ただし、熊の出没状況により、三湖方面への立ち入りが制限されることもある。ヒグマには発信器がつけられ、知床財団が人との遭遇を避けるよう監視しているが、近年、旅行者が熊と「記念撮影」するような事態も発生している。地図は三湖を表示。76台(知床五湖駐車場/410円、4月下旬〜11月下旬の7:30〜18:00)。

五湖の断崖と呼ばれる海蝕崖から海に直接滝が落ちる
ウトロ港から知床五湖にかけての海岸線は100mほどの断崖が連続している。これは、知床連山の主峰、羅臼岳や硫黄山から流出した溶岩流の台地の末端。その溶岩の隙間から地下水が海に直接落下するのがウトロ灯台近くの乙女の涙。「知床自然センター」から遊歩道を20分ほど歩く。正式名は、フレペの滝。アイヌ語で「赤い水」の意だ。夏場には午後2時前後に虹が架かることが多く、知床ツウはこれを「2時の虹」と呼んでいる。展望台に立ち、広角レンズを利用すると知床の山と滝が写真のようにうまくアングルに収まる。122台(知床自然センター駐車場/無料)。

オロンコ岩とウトロ港をシルエットにする夕陽
オホーツクに面するウトロ港は、北海道でも屈指の夕陽の名所(逆に羅臼は国後島から上る巨大な朝日が必見)。その夕陽を眺める一等地が国設知床野営場脇の夕陽台。溶岩台地のへりにあたり、ウトロ港・オホーツク海に沈む夕日を眺めることができる。すぐ横に日帰り入浴施設「ウトロ温泉夕陽台の湯」もあり、内湯、露天風呂から夕陽を眺めることができる(6月〜10月営業、大人500円、小人250円、14:00〜19:30)。知床の日没は本州に比べ30分ほど早いので注意が必要だ。夏場で18:30〜19:00くらい。50台(国設知床野営場/無料)。

オロンコ岩頂上からのウトロ港と知床連山
ウトロ港の観光船乗り場の脇にある高さ60mの巨岩。岩というより山というのが正しい表現。周囲は断崖だが頂上は平らで、なんとお花畑になっている。頂上からはウトロ港を眼下に、知床連山を一望に。岩の頂上に上がる階段は、知床に詳しい奥山明成カメラマンの話では203段、だから知床ツウはここを「203高地」と呼ぶんだそうな。もちろん高地を占領するには、かなりの汗をかくはめに。ちなみにアイヌ以前と伝えられる先住民族「オロッコ族」がその名の由来だ。776台(ウトロ地区公設駐車場/1時間まで200円)。

原生林に囲まれた露天風呂は入浴無料
羅臼岳のウトロ側登山口、岩尾別温泉「ホテル地の涯」の駐車場脇から渓流側に下ると、そこには野趣満点の露天風呂が!「三段の湯」と呼ばれる3段になった露天風呂は、無料で入浴できるが混浴。周囲は原生林で気分は最高だが、脱衣所もなく女性は少し入りづらいかも。「三段の湯」から50mほど離れた所には「滝見の湯」もある。こちらは目の前に落差5mの滝が落ちるが、先客がないときには熱くて入れないので川水を汲んで湯温を調節するというワイルドなもの。60台(ホテル地の涯/無料)。

知床峠から眺めた羅臼岳
斜里町ウトロと羅臼町市街を結ぶ知床横断道路は、知床連山をよいしょと乗り越えるが、その頂上部が羅臼岳の南肩にあたる標高738mの羅臼峠。峠の羅臼側にある駐車場に車を入れれば、羅臼岳を眼前に、遠く国後島まで眺望できる。峠はすでに森林限界でトイレの横にはハイマツの群落が! 峠近くの国道脇には7月末まで雪渓も残るが、そこはヒグマの遊び場にもなっている。国後を眺めるだけでなく、日の出、夕陽、雲海そして星空ウォッチングのポイントにもなっていることも覚えておくといいだろう。ウトロ、あるいは羅臼の町が雨や霧でも峠まで来ると雲海の上ということもある。また、通常だとウトロ、羅臼いずれか側の天気がいいことが多いので、諦めずに峠に登ってみたい。66台(無料、知床横断道路は例年4月下旬〜11月上旬開通)。

オシンコシン展望台からの知床連山
知床の斜里町側の入口、オシンコシン岬には日本の滝百選にも選ばれたオシンコシンの滝が架かる。国道沿いにあるため団体客で賑わうが、駐車場の少し手前から町道オシンコシン道路(旧国道)に入れば、オシンコシンの滝を滝上から眺める穴場の展望台、そしてその先に、オシンコシン岬の頂上部に位置するオシンコシン展望台がある。 オシンコシンとは、アイヌ語でオシュンク・ウシ「エゾマツの群生する場所」。岬の山頂部にある展望台からは知床連山を一望にする。かつては知られた展望台だったが、国道の改良整備、国道沿いのオシンコシン駐車場の整備で、こちらは忘れられた穴場の展望地になっている。3台(オシンコシンの滝滝上展望地は路肩利用)。

羅臼湖歩道途中の三の沼から眺めた羅臼岳
かつて朝日新聞の名物記者・本多勝一が「北海道最後の秘境」と記したのが羅臼湖。当時は、知床横断道路が無い時代で、まさに秘境中の秘境だった。今では、知床横断道路の知床峠近くから羅臼湖まで羅臼湖歩道が整備され、「入口さえわかれば」2時間ほどのハイキングで羅臼湖に到達できるようになった。自然保護の観点から知床横断道路沿いにある歩道入口に表示がない。まずは羅臼かウトロに泊まり、宿やNPO、知床財団などの主催するトレッキングに参加を。途中の三の沼は羅臼岳を眺望する抜群の展望地。知床でも屈指のビューポイントになっている。オススメの宿は、7月20日に新装オープンの羅臼の宿まるみ。地図は羅臼湖を表示。

地元羅臼の人でもこの滝を見たことがない人が多い秘瀑
羅臼ビジターセンターから1時間ほど歩いてたどり着くのが、熊越の滝。落差8mもの大迫力で落下する滝で、知床横断道路途中にある歩道の入口からなら片道20分ほどで到達する。近年まで道がなかったので、地元の人もまだ目にしたことがないという秘瀑だ。歩道の一部が崩壊し、現在滝壺まで行くことができない。それでも途中には温泉が湧く場所、巨大なミズナラなどもあり、知床の自然を堪能できる。その名の通り、実際に周辺は熊の通り道。少人数で歩くときには熊除けの鈴などを鳴らしながら歩こう。 2台(シェルター入口の路肩にスペースあり。または羅臼ビジターセンター利用)







