プチたび > 特集 > 埼玉『ご当地B級グルメ』大全PART2

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埼玉には知られざるB級グルメが数多い。養蚕の文化、関東ローム層で育つ地の野菜、工場などで働く人のおやつとして開発された手間がかからずおいしい間食など、B級グルメにとって充分な土壌がその背景にはある。ただ、「おいしい」、「そんなものがあるのか」にとどまらない、バックボーンもしっかりチェック。今回はそのPART2。

つみっこ
地場野菜の入ったすいとんという感じ


養蚕・機織りが盛んだった本庄。養蚕仕事の合間に食べられたのが「つみっこ(すいとん)」。「つみっこ」とは本庄・秩父周辺の方言で小麦粉を手で「つみ取る」、桑の葉を「つみ取る」から「つみっこ」。行田のゼリーフライ、伊勢崎の焼きそば、深谷の煮ぼうとう、などの各地の名物に対抗して、市では昔から本庄の家庭で食べられていた『つみっこ』を本庄市のご当地名物にしていこうという活動を開始。メニューに加える店舗を募集し、平成19年11月3日(土・文化の日)から、参加の27店には特製の「のぼりばた」がひるがえっている。

にんじんうどん
サラダ感覚で味わえて美味


新座市で作られる生産量の多い野菜といえば、にんじん、里芋、ほうれん草。新座周辺の関東ローム層は、水はけがよく、にんじんなどの根菜類の栽培に最適なのだ。畑周辺の雑木林の落ち葉を堆肥に、質の高いにんじんが生産されている。最近話題となっている 「にんじんうどん」は、新座産のにんじんペーストを練り込んだオレンジ色のうどんに冷たいつゆをかけて味わうもの。村上朝日製麺所の専務・村野一郎さんが平成14年秋に開発した新商品だ。新座市役所地下のレストラン「ペッパーミル」(TEL048-477-1111・内線2068)で1日限定20食(400円)を用意。営業は月曜〜金曜の11:00から14:00。

もつ煮
地場の豚を使ったご当地メニュー


寄居町は埼玉県2位の豚の生産地。豚の「もつ煮」は地元の人気メニューで、トンカツとともに町内の食堂でよく見かける。『埼玉B級ご当地グルメ王決定戦』には、豚もつ、ゆず、蒟蒻、ネギなど100%寄居産にこだわった逸品で参加する。七味には、鉢形城主・北條氏邦が植えさせたという「風布みかん」の皮も利用。寄居で飼育されている豚は、ランドレース種、ハンプシャー種、デュロック種などをかけあわせてできた、それぞれの品種の良いところを譲り受けた優秀な交雑種。寄居駅の真正面に寄居町観光案内所があるので、寄居に行ったらまずは観光案内所をチェック。

やきとり
やきとりといっても鶏肉に非ず!


「やきとり」といっても東松山市の「やきとり」は、豚のカシラ肉(豚のほほとこめかみの部分)を炭火でじっくり焼いたものに客の好みでみそだれつけるもの。昭和31年にホルモン焼きの屋台を寄居に開いた韓国出身の大松屋初代主人が、「豚のカシラ肉を何とか活用できないか」と焼いたカシラ肉に唐辛子入りのみそだれを合わせものを考案(大松屋は昭和36年に東松山に移転)。それが市内に広まり、今では「やきとり」を食べられる店は市内に100軒。日本広しといえども、焼き鳥組合があるのは、東松山市だけで、東松山市焼き鳥組合には市内の33軒が加盟し新鮮な豚のカシラ肉を共同購入している。やきとりのまちを活性化させようと平成10年には「東松山やきとり音頭」も作られている。

煮ぼうとう
群馬の「お切り込み」に近い


渋沢栄一の故郷、深谷の郷土料理が煮ぼうとう。下茹でしない幅2.5cm、厚さ1.5mm程度の薄くて幅広の麺を、特産の深谷ねぎや根菜類と一緒に煮込んだもの。甲州名物の「ほうとう」との違いは、しょうゆ味(ほうとうは一般に味噌味)ということと、あまりカボチャを入れないという点(入れる場合もある)。深谷出身の実業家で、日本資本主義の父・渋沢栄一も生涯愛した味だ。深谷市観光協会では16店舗を推奨煮ぼうとう店に指定し、ホームページで「煮ぼうとうマップ」を紹介している。ちなみに『埼玉B級ご当地グルメ王決定戦』が行なわれる11月11日は、渋沢栄一の命日にあたる。深谷市の養蚕集落で渋沢栄一の故郷・血洗島(ちあらいじま)では昭和7年〜昭和16年まで青淵会を組織し、毎年11月10日に「にぼうとう」を作り渋沢翁を偲んでいた。

雪くま
昔ながらの手動のかき氷機で削る


74年ぶりに暑さ記録を塗り替えて、平成19年8月16日に40.9度という日本一の暑い町となったなった熊谷。日本最高気温を記録した熊谷の新名物がかき氷。熊谷市役所の若手職員で作る「熊谷市活性化プロジェクトチーム」が、地元活性化事業「あついぞ! 熊谷」の一環として考案したもの。(1)熊谷市のおいしい水を使った貫目氷を(2)昔ながらの手動のかき氷機でふわふわに削り、(3)各店オリジナルのシロップをかけることが原則。雪のようなふわふわ感があるのが特徴で、口に入れたときにじゃりじゃりせず、一度味わうと病みつきになる。日本一暑い町を逆手に取り、熊谷市の水源の大部分は、豊富な地下水で水が美味しいことを生かした町おこしとなっている(埼玉県営水道は利根川の水を武蔵水路から取り入れている)。平成19年は、期間限定でナムコナンジャタウン「アイスクリームシティ」に「慈げん」が出店し、知名度は急上昇。現在、雪くま取扱店は、熊谷エリアに9軒、大里・妻沼・江南エリアに7軒ある。

みそポテト
秩父では定番のおやつ


「え!みそポテトって他では食べないの?」っていうほど秩父では常識のおやつ。ふかしたジャガイモに衣をつけて揚げ、甘味噌をつけたもの。サクサク、ホカホカ、ふんわり甘い。「道の駅ちちぶ」、「道の駅果樹公園あしがくぼ」(横瀬)、秩父市内の食堂、居酒屋で味わえる。奥長瀞の日帰り入浴施設「満願の湯」の食事メニューにもちゃんと味噌ポテト350円がのっているし、JAの東秩父農産物販売所では婦人部運営のショップで味噌ポテト200円が人気となっているからまさに秩父を代表するB級グルメ。居酒屋でのメニューに加わるのは「ビールや酒に合うから」とか。平成19年10月21日放送のテレビ朝日系列の『にっぽん菜発見 そうだ、自然に帰ろう』で東貴博さんがJA秩父女性部の作った「みそポテト」を食べるシーンがあり話題になった。地図は「道の駅ちちぶ」を表示。

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