あまり知られていませんが、実は平安時代頃まで、一部の僧侶を除いて僧侶は国家公務員でした。仏教は公営事業で、国の安泰などを願っていたのです。僧侶が寺を建てるのも国の「認可」が必要でしたし、そればかりか庶民に教えを説くことも許されてはいませんでした。時は平安時代から鎌倉幕府へと動く、激動の時代。宋からは禅宗の高僧もやってきました。禅宗は厳しい修行が必要です。そんなときに、阿弥陀仏の慈悲は、すべての人々に平等に注がれており、手を合わせて「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えれば救われると説いたのが知恩院ゆかりの法然上人です。法然上人は1212(建暦2)年の没。つまり2011年(平成23年)は、没後800年に当たり、800年大遠忌(おんき)も執り行なわれます。手を合わせて「南無阿弥陀仏」と唱えたことがある人なら、ぜひともこの機会に知恩院に参詣を。
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