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東海の人々は古来から遠くに浮かぶ雪の積もった白い山、白山を水神様(農業の神様)として信仰してきた。なかでも岐阜県郡上市白鳥町にある白山中宮長滝寺(長滝白山神社・長滝寺)は養老年間に泰澄大師が創建して以来、白山信仰の中心地、東海側の登山口として栄えた場所。境内には鎌倉時代作の石灯籠(国の重要文化財)など貴重な文化財が残され、最盛期のには六谷六院三百六十坊を数え、「上り千人、下り千人、ふもと千人」といわれた白山信仰の歴史を偲ぶことができる。

郡上市白鳥町を走る国道156号沿いにある道の駅。一帯は白山文化の里として整備され、長滝白山神社に伝わる宝物を随時公開し、白山信仰の歴史と文化を紹介する「白山文化博物館」、特産品販売所やレストラン長滝がある。レストラン長滝では長良川の清流に棲むアマゴを使った釜飯800円、塩焼き500円などを味わうことができる。また「農家市場」では周辺の山で取ってきた山菜、きのこなどが販売されるのでお見逃しなく!

白山中宮長滝寺を開いた泰澄大師が発見して長滝と名付け、滝北側の洞窟で天文年間(1532〜54)に長滝寺の僧・道雅法印が修行し護摩をたいたところ、阿弥陀如来の姿が燦然と現れたことから阿弥陀ヶ滝と呼ばれるようになった。落差は60m、長良川水系の源流部に落ちる滝の一つで、「日本の滝百選」にも選定されている。駐車場から渓谷沿いに遊歩道を10分ほど歩くが、その道がまた清々しく心洗われる気持ちになる。

国道156号を郡上市白鳥町から旧高鷲村(たかすむら)のひるがの高原を目ざすと、高原の直前にある滝が夫婦滝。大日ヶ岳(1709m)を源にする長良川源流・叺谷(かますだに)にかかる滝で、国道沿いの駐車場(5台、無料)に車を入れ、遊歩道を3分ほど歩けば滝に到達する。垂直に落ちる落差17mの滝で、文字通り二筋の水が寄り添いように落ちるのでその名がある。初夏の新緑、秋の紅葉はとびきり美しい。

国道156号の夫婦滝入口近くにかかる滝。うっかりすると見逃してしまうが、国道脇に駐車スペース(3台)があるので、ここに車を入れ滝の鑑賞を。落差は10mで、雪解け期には水量も増え豪快な滝に、冬の大寒前後には氷瀑となってスキー客をうならせている。冬期は赤1基、青2基の計3基の照明を滝の底から当てるというライトアップも実施。防雪工事を請け負う工務店のアイデアとか。

ひるがの高原の入り口にある白樺林に囲まれた静かな公園。園内にある小さな池は、大日ヶ岳から流れ出た水が一方は庄川を経て日本海へ、一方は長良川を経て太平洋に流れる分岐点となっている。一見すると小さな水の淀みにしか見えない池だが、実は日本海と太平洋の分水嶺になっているというのがユニーク! 小さな池が延長166kmの大河、長良川の源流のひとつとなっている。大雨の後には岩魚が行き来するという話もまんざら嘘ではなさそうだ。春のゴールデンウィークにはカタクリ、水芭蕉も開花する。

分水嶺公園に隣接する民宿分水嶺。その一角に造られたアイスクリームショップがクリークサイドだ。店頭に並べられた椅子に座れば、分水嶺公園を眺め、足下に長良川清流を聞きながらひるがの高原牛乳をたっぷり使った手作りアイス、ソフトクリームを頬張ることができる。アイスクリームは、山ぶどう、木イチゴ、ミルキーチーズ、ブルーベリー、抹茶、モカなど各種あり、各250円。

ひるがの高原の入口、民宿分水嶺の横で国道156号を離れ、林道に入り、最初のT字路を左折、別荘地帯を抜けしばらく走ると長良川源流碑。標示もないし判りづらいが、林道の舗装が途切れ、長良川源流・叺谷(かますだに)を渡る場所に長良川源流碑が立っている。先ほど見学した夫婦滝の上流部にあたる。渓流を流れる水は清冽で、岩魚も棲息。源流碑の横から踏み跡で苔むした岩肌の渓流に下ると上流部に小さななめ滝を眺め、のんびりと源流の雰囲気を味わうことができる。

長良川の源流ともなっているひるがの高原はかつて見渡す限りの広大な湿原だった。昭和に入って入植、埋め立てが進み、今では湿原は4ヶ所ほどになってしまっている。面積2.2haの湿原を保護し、植物園として開園するのがひるがの湿原植物園。高層湿原ながら乾燥化が進み、ハイイヌツゲなどの低木も多くなったが、ひるがのではここにしか現存しないキンコウカ、ウメバチソウなども目にすることができる。植物園の入口には農協直営のひるがの物産館がある。

ひるがの湿原植物園の目の前にある高鷲村の農産加工施設。平成14年に誕生した「とうふ工房」では、岐阜県産の大豆と高原の清流を使った豆腐を製造し、人気を集めている。また地元の主婦が手作りする「ヒルガニアンホワイト」シリーズのチーズ(カマンベールなど)、ひるがの高原牛乳など、いずれも試食してからお気に入りを購入することができる。「ひるがの源流とうふ」は、300g141円。

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