「北のウォール街」、小樽のメインストリートが色内(いろない)通り。明治後期〜昭和初期に建てられた、古い建物が並ぶ。「旧日本郵船株式会社小樽支店」や、現存する時計店では北海道最古の「岩永時計店」、明治建築の石造倉庫を利用する工房の「染織アトリエKAZU」など、木造の商家から威風堂々の石造建築まで、それぞれに趣深い。大正初期築造の商家を利用した喫茶店などもあるから、ショッピングを兼ねて、散策がてら歩いてみよう。
函館ハリストス正教会と日本聖公会函館ヨハネ教会の間にある、小さく急な坂。「チャチャ」とはアイヌ語のお爺さんのことで、老人のように腰を曲げて歩かなくてはならない急坂の意。道は風情のある石畳が敷かれ、昭和39年に制作された映画『夕陽の丘』(主演・石原裕次郎、浅丘ルリ子)、昭和58年の映画『居酒屋兆治』(主演・高倉健、大原麗子、加藤登紀子)、最近では平成8〜9年に放送されたグリコのCM『ポッキー坂・恋物語』のロケ地にもなっている。
1857(安政4)年に書かれた『箱根夜詰草』では、昔はこの坂の下に木下という人が住んでいたので「木下の坂」と呼ぶと記されている。その後、大三印義兵衛という郷宿(ごうやど)ができたので大三坂と呼ばれるようになった。郷宿は、江戸時代に公用で出てきた地方の村民が泊まった宿のこと。坂の町・函館でもっとも絵になる場所ともいわれ、大三坂からチャチャ登りへと続く坂道は映画『夕陽の丘』(主演・石原裕次郎・浅丘ルリ子)のロケ地となっている。日本の道百選にも選ばれている。
基坂(もといざか)の上にあった箱館奉行所脇の八幡宮が、1804(文治元)年の奉行所拡張にともなって、この坂の上に移されたことが八幡坂の名の由来。当時は坂がもっと西に曲がっていたというが、明治12年の大火後に整備され、今の形状に。名前のもととなった八幡宮も、谷地頭町に移転されている。平成7年制作の映画『霧の子午線』(主演・岩下志麻、吉永小百合)など、映画やドラマ、CMなどのロケにも数多く使われている。道は石畳が敷かれ、歩きやすい。
基坂(もといざか)の上には、松前藩時代には亀田番所、幕府直轄の時代には箱館奉行所、明治時代には開拓使の支庁、函館県庁、北海道庁支庁などの建物があり、このあたりが町の中心だった。お役所の坂、お役所を御殿と称し御殿坂といわれていたが、明治になり坂の下に里数を測る基点となる「里程元標」が立ち、基坂と命名された。函館のベイサイドと元町地区(元町公園)を直結する坂で、観光客の姿も多い。
総戸数36戸、約200名と、北海道でいちばん大きなアイヌのコタン(集落)。30数軒の民芸店が並び、アイヌ文化、人、動物などの木彫り製品を販売している。アイヌコタンのオンネチセ(大きい家の意)では、重要無形民族文化財指定のアイヌ古式舞踊を上演。アイヌの民族衣装の無料貸出しも行なっている。またみやげ店のひとつ、民芸の店チキサニの奥にはカウンターがあり、ポロンノの名前で、アイヌ料理を用意。

