富士山を思わせる稜線が美しく、「蝦夷富士」と称される羊蹄山(ようていざn)。標高1898mの成層火山で、倶知安(くっちゃん)道有林管理センターの管理下にあり、一般の人が立ち入ることができるのは登山道のみ。それゆえに原始性が保たれている。山頂へは真狩(まっかり)、喜茂別(きもべつ)、京極、倶知安からそれぞれ登山道が設けられているが、もっともポピュラーなのが真狩コースで、所要4時間40分ほど。
積丹(しゃこたん)半島の北西端に突き出した岬。突端の断崖の上には、神威岬(かむいみさき)灯台が立つ。余別の草内(そうない)から尾根伝いには、神威岬自然遊歩道も整備されており、全長2km、所要は約40分。初夏には岬の草原にエゾカンゾウなどの花々も咲く、格好のハイキングコースとなっている。かつては海岸沿いに念仏トンネルを抜けるルートもあったが、現在は落石などの危険のため通行止めに。
標高1041mの樽前山は、支笏(しこつ)カルデラを囲む山々のうち、比較的手軽に登れる活火山で、山頂には不思議な溶岩ドーム(溶岩円頂丘)がある。湖畔のモーラップから7合目までは未舗装の車道が通じ、6月〜10月頃ならタクシーも登る。7合目から山頂は、所要1時間ほどだ。まずは、樽前山7合目ヒュッテで入林届を出し、山頂を目指そう。7合目付近は低木林帯とお花畑。ここからザレ道を50分ほど登れば、外輪山東峰の頂に出る。
標高1320mの恵庭岳は支笏湖畔西岸にそびえる円錐型火山。「エニワ」はアイヌ語で尖った山という意味する。支笏湖をは山で向かい側にある樽前山に比べ登山口から山頂までの標高差も大きい。2000年前に噴火の記録が残里、現在も東側の斜面には山肌とえぐったような爆裂火口からは噴気活動が確認できる。登山口は支笏湖北岸のポロピナイを登った所にあり、登山道は涸沢の登り、急途やロープ場もある本格的な登山道。
函館から東へ50km、太平洋と津軽海峡に挟まれた亀田半島東端の活火山。標高618mの恵山を訪ねるなら、山肌がツツジに染まる5月中旬〜下旬がおすすめだ。駐車場付近の火口原あたりは、高山植物の宝庫で、ガンコウラン、ヒメシャクナゲ、シラネアオイなど、実に600種以上の高山植物の群落が見られる。海岸近くの恵山登山口から登ると徒歩1時間だが、火口原から徒歩15分の場所にも駐車場があり便利だ。
カモメが翼を広げたかたちをしている、海抜20m、周囲2.6kmの小島。細長い翼の部分が防波堤の役目を果たし、天然の港になっていた。現在島には散策路が設けられ、堤防で陸続きになっている。堤防を渡り島に入ると、右手海面に突き出しているのが、瓶子(へいし)岩。かつて老婆が海に投げた瓶が、石と化して海上に現れたという伝説が残る。島内はゆっくり歩いて一周約2時間。灯台付近は夕日を眺める絶好のポイントだ。
大沼の北に位置する、標高1133mの活火山。標高500mの6合目までは車道がつけられているので、簡単に登ることができる。ただし駒ヶ岳登山道路を通行できるのは、雪のない4月中旬〜11月中旬。6合目まで登ると、周囲は木も生えない火山性の砂ザレだ。ここからは大沼、小沼、蓴菜沼(じゅんさいぬま)を一望でき、大沼公園の箱庭的風景を手軽に楽しめる。火山活動ため山頂から4km以内は入山禁止。
直径450m、面積12haの爆裂火口跡が、地獄谷。地獄谷展望台からは、赤茶けた岩丘にある噴気孔から、火山ガスを噴出する姿を見ることができる。一周10分の地獄谷探勝路を歩けば、その様子を間近に観察でき、6月上旬〜7月上旬には、イソツツジの群落も見ることができる。さらに一周1時間ほどの大湯沼遊歩道まで足をのばせば、ふつふつと沸き立つ奥の湯、大湯沼、大正地獄などが見られ、自然の驚異を体感できる。
旭岳の爆裂火口に水が溜まった池。池畔には濃霧時にそれを打ち鳴らして旭岳登山者に姿見の池方向を示す愛の鐘、荒天時に逃げ込める避難小屋(旭岳石室)がある。池周辺は高山植物の群落だが、ここから上部は、草木の生えない火山礫の砂ザレとなる。また、姿見駅を起点にして、旭平を一巡する一周1時間の自然探勝路も設けられており、エゾノツガザクラ、チングルマなどの高山植物や、白煙上る地獄谷などを観察できる。
北海道の屋根といわれる、大雪山連峰の主峰・旭岳。標高2290mの山頂からは、主峰の名に恥じない大展望が得られる。ロープウェイ姿見駅から山頂までは、約2時間。姿見駅から姿見の池までは姿見の池自然探勝路を歩く。姿見の池は火山特有の砂ザレの道が山頂まで続く。爆裂火口の斜面で、草木もまったくない。高山植物が目当ての人にはおもしろみがない登山だが、山頂からの荘厳な眺めに不満も解消されるはず。









