金沢名物のかぶらずしを専門に製造する、昭和2年創業の店。加賀野菜のひとつ、青カブラに、日本海産の寒ブリを挟んで麹(こうじ)で漬けたものが、かぶらずしだ。青カブラは、わざわざ特約農家で栽培したものを使用している。主人いわく、「創業以来の工場の麹菌が、旨さの秘密」とのこと。金沢駅金沢百番街「おみやげ館」の「まるろく」でも販売。
金沢・俵屋の創業は1830(天保1)年。当時、母乳が出ないために子供を餓死させる母親たちが多く、それを見かねた初代次右衛門が考案したのが、じろ飴。石川名産の加賀米と大豆から作られたこの飴は、昔から甘味料として煮物や煮豆、小魚などの「あめ炊き」として使われ、健康増進のためにも利用されてきたという。乾燥した箸やスプーンで巻き上げて食べる飴は菓子としてだけでなく、焼き魚の照り出しにもいい。じろ飴300g入り945円。
1583(天正11)年、創始者・神谷内屋仁右衛門(かみやちやじんうえもん)が、殿様専用の酒造りをするため、加賀百万石の藩祖・前田利家のお供をして尾張の国から移住したのが始まりという老舗の酒蔵。銘柄の「加賀鶴」も前田公から拝受したもの。江戸中期に建てられた酒蔵、北国街道の商家の面影を色濃く残す母屋など記念撮影にも絶好の場所。販売のほか、囲炉裏端での利き酒も行なっている。酒造り体験は予約が必要だが、30分間の仕込み体験が楽しめる。体験料は、「純米生原酒朝搾り」が1本付いて2000円。
明治3年創業の金沢で唯一の九谷焼の窯元で、陶土の調合から成形、素焼き、施釉、本焼き、上絵付けまで一貫した作業工程が見学できる。また展示コーナーも併設し、古九谷の名品が見学できるほか、湯呑み、急須、マグカップなどを購入することもできる。絵付けの体験コーナーもある。
石川県を代表する伝統工芸品で、京友禅と並ぶ染め物が加賀友禅。加賀友禅伝統産業館は、加賀友禅の継承・発展のために設置された。工程の解説や手描き友禅の実演コーナーをはじめ、人間国宝の作品などが展示されている。手描き加賀友禅で作られた、小銭入れ(3150円から)なども購入できる。また、友禅染体験コーナーでは、ハンカチの型染め(所要約20分)や手描き(所要約1時間)などが可能。予約をすれば、きものの試着や、きものを着用しての散策体験もできる。
金箔作りから、箔工芸品まで一貫して製造する箔一本店の箔巧館は、金沢箔文化のすべてを紹介するオープンファクトリー。歴史や文化、製造工程などを無料で見学することができる。実際に箔に触れることができる箔貼り体験コーナーもあり、制作工程1時間、仕上げ30分ほどで、チャレンジできる。金箔の薄さを実感することができる「箔移し」なら5〜10分。ショッピングコーナーやレストラン、喫茶室も併設し、金箔が入った金箔ソフトクリーム(350円)が人気。
片町にある味処だが、地酒と魚介類に対するこだわりは金沢でも有名な店。富山湾の氷見港や新湊港で揚がる魚を中心に揃えるが、ブランド品でもある氷見の寒ブリは、十数万円というものを1本買いするほど。甘エビ、ホタルイカ、岩ガキなど、飲んべえのツボを抑えた金沢ならではの刺身を味わうことができる。酒は辰口町の小さな酒蔵・宮本酒造などほかではなかなか味わえない酒が置いてある。
片町にある寿司と本格的な懐石が両方味わえる店。魚介類は、地元はもちろん、全国から吟味したものを集めるというこだわりよう。じぶ煮などの郷土料理に、カニが付いた加賀懐石は5000円から。名物の「大名巻き」は直径が10cm近くある巻物。ホタルイカの刺身(3月〜5月)、岩ガキ(4月〜8月中旬)など旬の魚介もおいしい。酒は、地元金沢のやちや酒造の大吟醸を使ったオリジナルラベル「志げ野」が寿司によく合う。
ひがし茶屋街通り奥、レトロな茶屋建築を再生したお洒落なワインバー。女将の吉川弥栄子さんは、ひがし茶屋街の元芸妓。吉川さんから聞く、地元金沢のこぼれ話も面白い。ワインは、ドイツ、ボルドー、ブルゴーニュなど70種ほど。ワインコーディネーターの肩書きを持つ吉川さんのワイン選びのセンスの良さにファンも多い。気取らずに飲める酒には地酒もあり、地元金沢のやちや酒造で造ったオリジナル酒「照葉(てりは)」はも用意する。つまみはアンチョビクリームのパスタなど。
金沢市では卓越した技能を持つ人に「名工」の称号を授けるが、寿司分野で唯ひとり「料理名工」に選ばれているのが亀鮨の主人、田加村文也さん。銭屋五兵衛記念館近くに建つ店は、市の中心からはやや離れるが、寿司ならここと決めている常連も多い。にぎり特上は2500円〜だが、ランチタイム(11:30〜14:00)なら地もの握り2300円がお得。旬のネタをあれやこれやと味わえる。酒は、地元金沢のやちや酒造の限定純米酒「前田利家公」が置いてある。











