プチたび > 石川県 > ガイド記事 > 寺 カテゴリの記事

妙立寺は、加賀3代藩主前田利常が、1643(寛永20)年に藩の祈願所として建立した寺。別名忍者寺と呼ばれ、出城としての役目を果たしていたため、本堂には、さまざまなからくりが仕掛けられている。内部は隠し階段や、落とし穴にもなる賽銭箱など複雑な造りになっていて、ガイド付きで見学することができる。ただし、未就学児は見学ができない。拝観は要予約。目に余る軽装やサングラス、帽子等は不可なので注意を。

寺町の寺院群にある伏見寺は、寺伝によると717(養老元)年創建の古刹。芋堀藤五郎の墓がある寺として知られている。金沢地名の由来となった金城霊沢の伝説は、山科(寺町台地の西南端)の里に住む藤五郎が掘った芋を沢で洗ったところ砂金が出てきたというもの。伏見寺の本尊は阿弥陀如来像で、国の重要文化財にも指定されている。ちなみに金城霊沢は兼六園、金城池の南側にある泉。奈良時代には砂金が採れたのかもしれない。

金沢市街の東に位置する卯辰山の中腹にあり、金沢の鬼門を封じるために開山された摩利支天を祀る寺。日本三摩利支天にも数えられている。1本の木の根元から5本の幹が出ているように見える五本松が御神木。現在のものは3代目だが、泉鏡花も作品にこの松を取り入れている。加賀初代藩主前田利家が摩利支天像をかぶとの中におさめて出陣したことは有名で、武運祈願、護身除災の信仰を集めている。建物の中に入っての拝観はできないが、境内から参拝が可能。ひがし茶屋街から子来坂を上った地にあり市街を一望。落陽の美しさは、日本文学研究家のドナルド・キーン氏が絶賛したといわれている。

雨宝院は、泰澄大師(682〜767)を開祖とする密教寺院。金沢の三文豪のひとり、室生犀星が7歳で養子として引き取られ、少年時代を過ごした寺として知られている。境内の「犀星資料室」には、犀星の初版本や犀星が住職に宛てた書簡などが展示されている。雨宝院の裏手には、犀星の詩「美しき川は流れたり、その畔りに我は住みぬ」と記した、犀川が流れている。

1616(元和2)年、3代藩主の前田利常が各所に散らばっていた寺を卯辰山山麓と寺町(現在の寺町寺院群)に集めたもの。東山・卯辰山山麓に密集する寺はその数なんと53。金沢市ではひがし茶屋街と寺院群周辺を散策する道を「心の道」と名付けている。境内からの眺めの良さが有名な宝泉寺、芭蕉が『奥の細道』途中に参拝した小坂神社、泉鏡花の作品にも登場の仁王尊の大草鞋がある全性寺、金毘羅大権現の来教寺などみどころも豊富。

来迎寺は、創建が平安時代という真言宗の古刹。1186(文治2)年に穴水城初代城主・長谷部信連(のぶつら)が本堂を再建、寺号を来迎寺に改めた。仁王像が守る山門をくぐると室町時代末から江戸時代にかけて建てられた本堂がある。境内には、信連の手植えと伝えられる県天然記念物・菊桜があり開花期には賑わいを見せる。本堂裏手の観音堂に安置される十一面観音は信連がかぶとに忍ばせていた1寸8分の守り仏で33年に一度御開帳される。

1294(永仁2)創建の北陸の日蓮宗本山。加賀3代藩主の前田利常の母・寿福院の善提寺で境内には加賀藩前田家寄進の建物が建ち並び、能登随一の大伽藍を誇っている。1618(元和4)年築で高さ34mの五重塔、1614(慶長14)年築の本堂、1624(寛永元)年築の祖師堂、1625(寛永2)年築の二王門、鐘楼など10棟が国の重要文化財に指定されている。現在、日蓮宗の七堂伽藍が古建築で完全に保存されているのは、日本で唯一ここだけ。所蔵する寺具、仏典などの貴重な文化財は数え切れないほどだ。3月15日の釈尊涅槃会、7月26日の寄合会天童音楽大法要、11月12日の日蓮大聖人御会式が「三大会」と呼ばれるお参り。

城下町大聖寺(加賀市)には山の下寺院群という寺町がある。実性院はそのなかの中心的な加賀曹洞宗の古刹で、加賀大聖寺藩主前田公の菩提寺。寺名は、初代の前田利治の院号・実性院に由来。創建時の面影を残す荘厳な本堂、藩主との謁見の場所だった奥書院、樹齢300年のサルスベリの大木のある庭園など必見だ。裏手には歴代藩主の墓標が並ぶ。古くから「萩の寺」として知られ9月には2000株の白い萩が参道を埋めるように咲く。日曜の6:00から日曜坐禅会を実施。

山代温泉は行基開湯という歴史を誇る古湯。行基が温泉守護のため、薬師如来などを彫り、堂宇を建てたのが温泉寺の創建。997(長徳3)年、花山法皇の勅願により、明覚上人が七堂迦藍を建立し、その後は勅願寺として盛栄、それにともなって山代温泉の名も全国に知れ渡った。明覚上人を供養した五輪塔は、室町時代初期のもので国の重要文化財。緑したたる境内は紅葉の名所でもあり、五十音の創始者・明覚上人ゆかりの寺ということで、境内には遊歩道「あいうえおの道」が設けられている。

加賀藩の支藩、大聖寺藩10万石の城下町が大聖寺。市街地の西南を流れる熊坂川に沿って大聖寺藩成立前後に創立された、実性院、蓮光寺、久法寺、全昌寺、正覚寺、宗寿寺、本光寺、加賀神明宮の8社寺が建ち並んでいる。藩主前田家の菩提寺で萩の寺として有名な実性院や五百羅漢のある全昌寺などが見どころ。ボランティアガイドが常駐する「史跡案内所」もある。

Powered by Movable Type 4.261

このカテゴリについて

このページには、カテゴリのガイド記事が10件ずつ表示されています。

石川県のイベント情報とガイド記事は石川県のインデックスページで見られます。

すべてのガイド記事はガイド記事一覧ページで見られます。