『雨ニモマケズ』、『風の又三郎』、『銀河鉄道の夜』など名作を残した宮澤賢治の記念館。明治29年に岩手県稗貫郡里川口村(現・花巻市)で生まれ、37歳で夭折した賢治の足跡に触れることができる。館内には、原稿や愛用品の展示のほか、ビデオやなどによりイーハトーブの世界が解説されている。なかでもスライド上映の「宮澤賢治の四季」、サウンドボックス「宮澤賢治の歌曲」では、賢治の描いた壮大な宇宙にアプローチすることができる。企画展も随時開催される。
宮沢賢治記念館の入口にある広場。その名は賢治の同名の童話からとられている。傾斜地に作庭された「南斜花壇」と日時計が配された「日時計花壇」があり、ともに賢治の設計。 「南斜花壇」は唐草模様(アラベスク)を意識したもので歩道が蔓(ツル)を、円形の花壇が果実を表している。童話をモチーフにしたモザイク画も必見。
宮澤賢治は大正15年に花巻農学校を退職し、桜町に羅須地人協会を開設した。木造の2階屋に自炊し、ここに周辺の青年を集め化学、土壌、肥料、農民芸術論を講義し、農業指導を行なった。現在の建物は復元されたもので、花巻農業高校の敷地内に建っている。そのため見学は、授業の妨げにならないように配慮を。入口前の黒板には、「下ノ 畑ニ 居リマス 賢治」というチョークの字が記されている。館内の見学は学校の事務室に申し込みを。
宮澤賢治も高村光太郎も静養に出かけたという温泉。大正11年に台温泉から引湯したのが始まり。単純温泉で、神経痛や冷え性に効能がある。5軒あるすべての旅館、ホテルが同経営で北東北随一の温泉街を形成している。6月中旬〜7月上旬には「花巻温泉バラまつり」も開催。
花巻温泉街北側の南斜面に設けられた東北最大規模のバラ園。約450種、6000株のバラと150種2000株のハーブが栽培されている。バラは大輪・中輪系のモダンローズを中心に、近年注目を浴びるイングリッシュローズやオールドローズまで栽培されているが、冷涼な気候のおかげで6月中旬〜10月下旬まで開花する。園内には宮澤賢治がデザインした日時計花壇もある。花巻温泉のオリジナル品種「ホット花巻」などにも注目。苗木の販売もある。
和賀岳の山麓の豊かな自然に囲まれた高原に位置し、本場ドイツの伝統製法に基づき、麦芽100%、天然水仕込みのビールを醸造する。レストランではできたてのビールを味わうことができる。ここにビール工場が造られたのはおいしい水があるから。工場では地下250mから汲み上げる水を使ってビールを仕込んでいる。工場見学ではビールの歴史や製造工程を学ぶことが可能。
宮澤賢治が教え子とともに訪れたことで知られる温泉。豊沢川沿いに続く花巻南温泉郷の一角にある。施設は近代的な「山水閣」、風情たっぷりの「菊水館」、「自炊部」に分かれるが同一経営。山水館の男女別半露天風呂、菊水館の男女別木造風呂、自炊部の男女別大浴場など情緒満点の風呂が揃っている。渓流に臨む大露天風呂は混浴だが、大沢温泉の名物ともいえる風呂。入浴できる風呂は限られるが日帰り入浴もできる。泉質は硫化水素泉で、神経痛、リュウマチ、胃腸病などに効く。
鉛温泉は花巻温泉郷を代表する名湯のひとつ。開湯は約500年前で、白い猿が湯で傷を癒すのをきこりが見つけ、発見したという伝説が残る。北上川の支流豊沢川沿いに建つ藤三旅館は鉛温泉の一軒宿。立ったままつかるユニークな湯船の「白猿の湯」は、深さが1.25mで、源泉がそのまま底から湧き出している。混浴ながら人気。浴室は男女別にも用意されている。日帰り入浴も可能だ。アルカリ性単純高温泉で神経痛、リュウマチ、胃腸病に効能がある。
槻沢(つきざわ)温泉砂ゆっこは東北で初めて砂湯風呂を取り入れた日帰り温泉。砂は、町内産の天然の珪砂(けいさ)で、浴衣などを身につけたまま入浴する。温泉熱で温めた砂に包まれると体の芯まで温まり、冷え性に特効がある。砂湯で温まった後は、男女別の浴室で汗を流せば、気分も爽快と大評判。
錦秋湖温泉穴ゆっこは、浴室に併設される洞窟風呂が、鉱山の坑道を思わせる異色の日帰り入浴施設。洞窟風呂内には湯気がこもり、温泉成分を吸飲できるだけでなく、サウナの効果も得られると人気を呼んでいる。洞窟外には、錦秋湖を目前に眺望する露天風呂も併設され、こちらは、湖面を渡るさわやかな風を受けながら入浴が楽しめる。






