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出水市の飛び地であり八代海に面した干拓地である荘地区は、世界屈指のツルの飛来地。10月中旬〜3月頃、シベリアからナベヅルとマナヅル1万羽が飛来し、越冬する。干拓地に設けられた「出水市ツル観察センター」の2階展望室はツルの優雅な舞を観察することができる一等地。遠隔ビデオシステムを備えているので、野鳥観察の素人でも十分楽しめる。ちなみに1万羽ものツルが人里近くで越冬するのは世界中でもここだけ。観察センターの1階は特産品売店、レストランになっている。

世界的にツルの越冬地として有名な出水市にある、ツルの情報を発信する日本で唯一の博物館。建物は卵を抱いた親ヅルに子ヅルが寄り添った姿をイメージしている。館内ではツルの生態、ツルと人との関わりなどを解説するほか、ツルの目線で飛翔体験が楽しめるドームシアターもある(上映されるのは「風の記憶-ツルのくるまち出水」)。

阿久根市の海岸線を走る国道3号沿いにある道の駅。東シナ海のかなた先には甑島を望むという雄大な眺望も自慢。新鮮な魚介、野菜や農水産加工品など地元の特産物を販売する物産館、前浜で朝水揚げされた新鮮な魚を使った鮮魚料理が味わえるレストランが中心施設で、観光案内も可能な総合案内所、喫茶、休憩所などがある。県立自然公園に指定された周辺の海岸は、釣りのメッカとしても知られる場所だ。

周囲4kmの火口湖、藺牟田(いむた)池の周辺に整備された広大な自然公園。藺牟田池は、なだらかな6つの外輪山に囲まれた静かな火口湖で、湖の西側には低層湿原も発達し国の天然記念物に指定された浮島など、手つかずの自然が残されている。周辺は紅葉の名所でもあり例年11月中旬が見頃。池畔にはビジターセンターの役割を担った「祁答院(けどいん)町生態系保存資料館」があり、日本で唯一の泥炭質の浮島の模型などが展示されている。

島津藩政時代に113ヶ所築いた外城の一つ。薩摩藩が領内各地に設けた外城(とじょう)のひとつ。外城のうちでももっとも古く規模も最大なのがこの出水。外城は、行政庁の仮屋と家臣の居住区である麓(府元)からなるが、出水島津藩士の暮らしを偲ばせる武家屋敷が建ち並ぶ麓地域43.8haが国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。麓武家屋敷群は、今でも道路が碁盤の目のように整然と区切られており、玉石で築いた石垣を巡らせた屋敷区画も往時のまま。生垣、風格ある武家門などが江戸時代の武家集落の面影を残している。「竹添邸」と「武宮邸」は一般公開、「税所邸」は屋外が一般公開されている。公開施設以外の建物・敷地内への立ち入りは厳禁だ。藩政時代の行政の中心である仮屋があったのは現在の出水小学校の場所。

薩摩川内市の入来地区は、鎌倉時代中期、相模国御家人・渋谷定心が惣地頭となり、その末裔が入来院と称し、明治維新に至るまでほぼ一貫して領主として存続した。近世に薩摩藩が領内各地に設けた外城(とじょう)のひとつで、行政庁の仮屋と家臣の居住区(武家屋敷地)である麓からなるが、入来では1501年(文亀元)年に清色城の裾野に屋敷を配し、すでに麓と称していた。入来町入来麓伝統的建造物群保存地区は、麓のほぼ全域をカバーしたエリアで、東西750m、南北550m、面積19.2haに及んでいる。現在でもその町割、屋敷割が往時のままに残されており、江戸時代末期の武家屋敷の主屋、明治期から昭和初期までに建てられた主屋、玉石積の石垣、庭園などが保存されている。

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