長島公佑氏が長年にわたって収集した黒田清輝、藤島武二など郷土作家の作品や、ピカソ、シャガール、ルノワールなど世界の巨匠たちの名品1000点を展示する美術館。市内を見下ろす小高い丘の上に建つ建物で、亜熱帯植物が茂り、彫刻が展示される庭園から眺める桜島や鹿児島市内も実に美しい。新大陸の先史美術や薩摩焼の展示コーナーなども見応えがある。隣接する展望レストランカメリアは桜島を眺めながら味わう西洋料理とワインが自慢。
出水市の飛び地であり八代海に面した干拓地である荘地区は、世界屈指のツルの飛来地。10月中旬〜3月頃、シベリアからナベヅルとマナヅル1万羽が飛来し、越冬する。干拓地に設けられた「出水市ツル観察センター」の2階展望室はツルの優雅な舞を観察することができる一等地。遠隔ビデオシステムを備えているので、野鳥観察の素人でも十分楽しめる。ちなみに1万羽ものツルが人里近くで越冬するのは世界中でもここだけ。観察センターの1階は特産品売店、レストランになっている。
世界的にツルの越冬地として有名な出水市にある、ツルの情報を発信する日本で唯一の博物館。建物は卵を抱いた親ヅルに子ヅルが寄り添った姿をイメージしている。館内ではツルの生態、ツルと人との関わりなどを解説するほか、ツルの目線で飛翔体験が楽しめるドームシアターもある(上映されるのは「風の記憶-ツルのくるまち出水」)。
桜島を望む景勝の地・霧島市福山町にあり、昔ながらの壺による醸造で黒酢を造るメーカーが坂元醸造。壺に米麹、蒸し米、地下水のみを原料にして仕込み、1年以上かけてじっくりと発酵熟成させるのが地元で「あまん」と呼ばれる黒酢(純米酢)。その特徴や製法を紹介する施設が「くろず情報館壺畑」だ。屋外に壺がズラリと並ぶ壮観な風景や黒酢の製造工程の見学も可能。もちろん製品を購入することも可能だ。
海上自衛隊鹿屋航空基地内にある海軍航空に関する歴史資料館。「零式艦上戦闘機52型」の復元機の展示など旧日本海軍創設期から第2次大戦までのさまざまな資料を展示している。第二次世界大戦の末期、「特攻隊」として体当たり攻撃に飛び立ったのも鹿屋航空基地の前身である鹿屋基地。特攻作戦コーナーでは特攻隊として国に命を捧げた隊員たちの遺書、遺品なども展示されている。案内カウンターではさまざまな質問に答えてくれるが、館員はすべて現職の自衛官。
日本最初の人工衛星「おおすみ」が打ち上げられた鹿児島宇宙空間観測所に隣接する吹き抜け5階建ての施設。日本の宇宙開発の歴史などが紹介されているほか、1950年代半ばから1960年代の初めにかけて打ち上げられたペンシルロケット、ベビーロケット、気象用ロケットとして使われるMT-135型ロケットや人工衛星の模型などが展示されている。
地熱の里として有名な指宿市山川地区(旧山川町)にある地熱発電所(正式名は九州電力山川発電所)。発電能力は3万KWで、指宿市と周辺市町村の消費電力をまかなっている。地熱発電は、マグマの熱で高温になっている地下水を蒸気井(じょうきせい)で取り出し、この蒸気の力でタービンを回して発電するもの。発電所は見学も可能で、展示室やシアターで地熱発電の仕組みを学ぶことができる。
日本地下石油備蓄株式会社がいちき串木野市に造った地下の岩盤タンクに石油を貯める日本初の施設(貯油能力は、東京ドームの1.2杯分)で、見学が可能。岩盤タンク掘削時に使用した作業トンネル入口部分を活用し、石油の大切さ、国家備蓄の重要性、地下備蓄の仕組みや利点を紹介している。ガラス越しに、掘削時に使用した作業トンネルと3連ホイールジャンボ(爆薬を仕掛ける孔を開けるさく孔機械)を見学できる。
天文館アーケード近くにあるサツマイモに関する情報を発信する鹿児島らしいユニークな施設。1705(宝永2)年、指宿郡岡児ヶ水の漁師・前田利右衛門が、琉球からサツマイモの苗を持ち帰ったのが鹿児島県でのサツマイモ栽培のルーツ。館内では、年間50tという生産量日本一のサツマイモに関する情報を紹介するほか、サツマイモ自体はもちろん、アイスクリーム、ケーキ、きんつば、かりんとう、チップスなどさまざまな加工品を販売している。
昭和52年に西郷隆盛(南洲翁)没後100年を記念して全国からの幅広い寄付を募り建設された記念館。南洲公園内にある建物内では、西郷隆盛の衣服、遺品、肖像画、直筆の書、西南戦争関係資料、銃弾、旗などを展示しているほか、その生涯をビデオで知ることができる。敷地内からは桜島を展望するほか、隣接して西郷を祀った南洲神社、西南戦争の戦没者を埋葬する南洲墓地がある。







