佐多岬の東に位置する枇榔島周辺の海域は、昭和45年に「佐多岬海中公園」として日本で最初に海中公園に指定された場所。黒潮の影響で水温も高く、サンゴや海藻類の群落、色とりどりの熱帯魚などが観察できる。田尻海岸から出航する半潜水型の水中展望船「さたでい号」に乗れば、佐多岬灯台の立つ大輪島、枇榔島を経由する35分の海中探勝が楽しめる。客席が海面下にあり、椅子に座って横の窓から海中を観察する仕組みなので船底に窓がある透視船に比べて船酔いする人も少ないとか。
鹿児島駅から徒歩7分の鹿児島本港(桜島桟橋)と桜島港を15分の船旅で結んでいるのが桜島町営の桜島フェリー。平成15年に就航した第十八櫻島丸(1279t)など6隻のフェリーが運航している。夜間も含め終日運航され、「待たずに乗れる」がキャッチフレーズ。乗船料も大人150円とエコノミーで、甲板は桜島や鹿児島市街のビューポイントとなっている。
鹿児島市に走る路面電車、鹿児島市電は明治44年創業の鹿児島電気軌道がルーツで、大正元年に武之橋〜谷山(6.4km)が開通。昭和3年から市営となり市民や観光客の貴重な足となっている。上町線、伊敷線が廃止され全盛時(19.4km)ほどではないものの現在も13.1kmの路線(35の電停)が健在だ。路線は鹿児島駅前〜天文館通〜交通局前〜郡元〜谷山(1系統)、鹿児島駅前〜天文館通〜西鹿児島駅前〜郡元(2系統)の2系統で1乗車大人160円、小人80円。
佐多岬へ向かうドライブの最後のアプローチが、大泊から岬の駐車場まで続く約8.2kmの佐多岬ロードパーク。亜熱帯の樹木が生い茂る、南国ムード満点のドライブが満喫できる。途中、野性のサルがひょっこり現れることもあり、なんとものどかなムードである。佐多岬へは、終点のロードパーク駐車場からジャングルの中の遊歩道を歩いて30分で到達できる。以前は有料道路(いわさきグループの管理)だったが、平成19年4月26日に無料化し、町道となった。ただし田尻にある第2ゲートから先の2.2kmとロードパーク駐車場から先の岬先端部は、佐多岬展望公園入園料300円が必要。南大隅町で発行する佐多岬到着証明書200円は佐多岬ふれあいセンター、南大隅町佐多支所、田尻集落のさたでい号発着所で入手可能。
ゆいモノレール(那覇市)の開通で日本最南端の駅という称号はなくなったものの本土最南端、JR最南端の駅として鉄道ファンなどには人気の駅。ホーム(対向式ホーム)もひとつ、レールも単線という無人駅ながら、ホームから眺める開聞岳は実に見事で、はるばる本土最南端の駅までやってきたという旅情を盛り上げてくれる。
大隅半島北部、桜島と地続きになっているのが垂水市。錦江湾沿いに美しい海岸線が続き、沿岸には3ヶ所の温泉地もある風光明媚な場所だ。垂水港からは噴煙を上げるダイナミックな桜島が間近に迫り、のどかな漁港の風景とともに、その眺望が楽しめる。垂水港にはフェリーターミナルもあり、鹿児島市街南部の鴨池港まで35分で結んでいる。桜島南側をなぞるような航路なので、桜島を眺めながらの優雅な船旅だ。
JR指宿枕崎線の枕崎駅は、日本最南端の始発駅。駅前にはカツオ料理の店なども数軒ある。もともとは昭和6年に南薩鉄道(後の鹿児島交通枕崎線)の駅として開業。昭和38年に国鉄指宿枕崎線延伸し枕崎駅が開業するが、昭和59年に鹿児島交通枕崎線が廃線となり、現在はJR九州の単独駅となっている。元の駅敷地が、売却され地元スーパーマーケットのタイヨー枕崎店となったため平成18年に駅は100mほど鹿児島寄りに移設したが駅舎は再建されていない。
小型機専用の空港として、全国で最初にオープンした空港。遊覧飛行が楽しめるセスナ機がスタンバイしており、池田湖、開聞岳、長崎鼻をめぐる手軽な20分程度のコース(大人1万2000円、小人8000円)や、薩摩硫黄島を目指す35分コース(大人2万1000円、小人1万4000円)など、さまざまな設定がある。また、種子島、屋久島などへのチャーター便もある。受付は2名から。TEL0993-73-1131(南薩エアポート)。

