小川村北部の星と緑のロマントピアにある天体観測施設。60cmの反射望遠鏡赤道儀を使い、20等星以上の観測が可能な本格的な施設だ。毎日暗くなってから一般向けの惑星・星雲観望を実施され、併設の小川プラネタリウム館では、空冷アルゴンレーザーと、水冷ヘリウムネオンレーザーで星空を演出。美しい夜空を満喫できる。敷地内にはほかに、村営の宿泊施設、星と緑のロマン館もあり、滞在しながら天体観測が楽しめる。
葛飾北斎(かつしかほくさい)を小布施(おぶせ)に招き、彼に経済的援助を与えたのが、高井鴻山(たかいこうざん)。鴻山は、小布施生まれの豪商で、幕末から明治にかけて地域の文化活動を行なった、信濃の陽明学者。京都にも遊学し、書画を修めて北斎とも親交を結んだ。京都風の住居跡の一部に、鴻山の書斎・ゆう然楼や、北斎のアトリエ・碧い軒(へきいけん)などを修復。鴻山の画『象乗り異国人図』などもある。
絵師・葛飾北斎(かつしかほくさい)が晩年に滞在した地、小布施(おぶせ)で描いた、肉筆画、画稿など40点余りを常設展示。細やかな心象描写と緊張感にあふれた肉筆画は、彼の通常の浮世絵とは異なり、興味深い。みものは、 怒涛(どとう)図といわれる天井絵。東町屋台に龍図・鳳凰図、上町屋台に男浪・女浪の怒涛図が描かれており、迫力充分だ。喫茶コーナーも併設され、栗菓子と抹茶でひと息つける。
1472(文明4)年開基の曹洞宗の古刹。本堂の天井に描かれた『八方睨大鳳凰図』(はっぽうにらみほうおうず)は、北斎が小布施(おぶせ)に残した作品のなかでも必見のもの。これは、北斎晩年の大作。実に21畳という大きさで、極彩色豊な岩絵具が施され、その金額は当時150両との記録が残されている。本堂で静かに座って鑑賞できる。小林一茶の「痩せ蛙まけるな一茶これにあり」は、1816(文化13)年に病弱な初児、千太郎への命乞いの気持ちを込めて境内で詠んだ句。本堂裏の石段を上ったところには、賤ヶ岳七本槍のひとりに数えられ、1624(寛永元)年に没した福島正則の霊廟が建立されている。霊廟には、遺骨が埋葬され、左遷状や太閤葬儀行列張などが納められている。
戦後日本画家の第一人者のひとり、中島千波(なかじまちなみ)の作品を常設展示する美術館。花鳥風月や人物、裸婦などが現代的な感性で描かれている。なかでも、桜をモチーフにした作品に、人気が集まっている。また、小布施のまつり屋台を展示するコーナーもあり、江戸時代末期から明治初頭にかけて作られた、まつり屋台5基が展示されている。
小布施(おぶせ)栗を使用した、栗菓子の老舗、桜井甘精堂(かんせいどう)の運営する美術館。本店の敷地内に建ち、栗の木のように、ぬくもりをもった美術館でありたいと命名された。社長のコレクションである、大正から昭和にかけての日本人画家による油絵を中心とした絵画を展示。古賀春江、山口薫など、常時20点ほどを公開している。また年に4回ほど、展示替えも行なっている。
北信五岳の雄大な眺めを借景に、約1万5000平方メートルの敷地を有する植物園。園内では、北斎の鳳凰図をモチーフに色とりどりの草花が配された鳳凰花壇、南国の熱帯植物200種・1000本を植栽する観賞温室「トロピカル・ファンタジー」、バラのアーチが美しい欧風花壇など、さまざまな花景色を堪能できる。併設の「花の館」は、1階がフラワーグッズを扱うショップ、2階はガーデンを一望できる展望フロアとなっている。
寺伝では、642(皇極天皇元)年創建と伝えられる、善光寺。『善光寺縁起』によれば、御本尊の一光三尊阿弥陀如来は、インドから百済を経由し、6世紀に日本に渡ってきた日本最古の仏像(秘仏)という。平安時代にはすでに善光寺を極楽浄土とする信仰が生まれ、古くから庶民の信仰を集めていた。この善光寺詣での特徴が、「お戒壇(かいだん)めぐり」。本堂の本尊下の真っ暗な通路をたどり、本尊真下にある「極楽のお錠前」に触れると、極楽往生が約束されるという。国宝で、江戸時代中期の仏教建築の傑作という本堂、重要文化財の三門や経蔵(きょうぞう)など、みどころも多い。梵鐘は1667(寛文7)年に鋳造されたもので、「残したい日本の音風景100選」のひとつ。日の出とともに本堂で始まる「お朝事(あさじ)」は、善光寺全山の僧侶が参加する朝のお勤め。一般でも内陣券を購入すれば参列できる。お朝事の前後には、法要の導師を務める善光寺の住職が参道を歩く間に参道にひざまずく参詣者の頭を数珠で撫でて功徳を授ける「お数珠頂戴」の儀式がある。
善光寺そばの城山公園内にあり、本館と東山魁夷(ひがしやまかいい)館からなる。本館では、近代彫刻のパイオニア、荻原碌山(ろくざん)の『女』など、県内出身の作家や信州にちなんだ作家の作品を展示。東山魁夷館では、長野と関わりが深い本人から寄贈を受けた作品を中心に、習作、スケッチなど約930点を、年6回テーマを入れ替えて展示している。またミュージアムショップや、雰囲気満点のティールームなども併設されている。
長野出身の実業家、北野親子2代のコレクションをもとにして開館した美術館。所蔵品は、日本画、洋画、彫刻、工芸品など600余点。日本画は、上村松園、菱田春草(ひしだしゅんそう)、下村観山、横山大観、竹内栖鳳(せいほう)、川合玉堂、円山応挙(まるやまおうきょ)ら、洋画ではルノアール、シャガール、ピカソなど、いずれも大家の作品が並ぶ。ダイナミックに造形された枯山水の庭園もみごと。ミュージアムショップも併設。









