国道292号上の蓮池から、標高1600mの発哺(ほっぽ)温泉を結ぶのが、全長1500mの志賀高原ロープウェイ。眼下には緑の渓谷が美しく、所要8分の空中散歩が楽しめる。発哺温泉からは、同社の高天ヶ原(たかまがはら)線リフトが、高天ヶ原まで出ており、所要4分。夏は高山植物の宝庫で、眼下にはヤナギランの花畑が広がる。
標高760mの八方から標高1831m八方尾根の第1ケルンまで運行する、3種のゴンドラリフト、リフトの総称が、八方アルペンライン。長野オリンピックのスキー滑降コースのスタート地点まで上るもので、間近に迫るアルプスの山肌や、高山植物を眺めながらの空中散歩が楽しめる。八方からは6人乗りのゴンドラリフト「アダム」で、兎平駅まで8分。さらにアルペンクワッドリフトなど2つのリフトを乗り継げば、第1ケルンだ。
6人乗りのゴンドラリフト「イブ」と、71人乗りの栂池(つがいけ)ロープウェイを総称したのが、栂池パノラマウェイ。リフトとロープウェイをあわせた全長は5320m。リフトの起点、栂池高原駅は標高831m。ロープウェイの終点自然園駅は標高1839mで、標高差1008mを所要26分で結ぶ。駅から10分ほど歩いた栂池自然園入口には、栂池ビジターセンターもある。朝は登山者の利用も多く、かなり混雑するので注意を。
標高1771mの山麓駅から、標高2337mの横岳坪庭山頂駅を結ぶ100人乗りのロープウェイ。全長2147m、標高差466mを所要7分で一気に登る。山頂駅一帯は、坪庭と呼ばれる約33万平方メートルの溶岩台地。溶岩が連なるなかに、ハイマツが生え、その根元にはコケモモ、ガンコウランなどが生育する高山植物の宝庫だ。また一周40分の遊歩道も整備されている。
高原列車の代名詞ともいえる小海線は、中央本線小淵沢駅としなの鉄道に接続の小諸駅間の全長78.9km、29駅を結んでいる。日本の鉄道の上位9駅までを独占する標高の高い駅が続き、1374.906mの日本の鉄道最高地点を走る。野辺山(のべやま)〜清里間の線路と、国道141号の旧道が交差する踏切が最高地点。線路北側にJR鉄道最高地点の標柱、南側に日本の鉄道最高地点の石碑が立っている。
三岳(みたけ)高原の鹿ノ瀬(標高1570m)と、飯森(標高2150m)を結ぶ、ロープウェイ。6人乗りのゴンドラが、御岳山腹を所要14分で登る。ゴンドラが上るにつれ、乗鞍岳、穂高連峰の眺望が開け始める。飯森駅には展望台があり、槍ヶ岳の穂先や、南アルプスの稜線を遠望する。飯森からは、御岳山黒沢口登山道途中まで約500mの遊歩道ものびているので、御岳登山のアプローチとしても利用可能。
天竜峡観光の目玉は天竜川の川下り。弁天港〜天竜峡温泉港を約1時間の船旅が楽しめるのが、天竜舟下りだ。伊那節にうたわれる「しぶきがかかる」のフレーズが実感できるのは、弁天港〜時又港間の鵞流峡(がりゅうきょう)あたり。ダイナミックにはね上るしぶきをよけながら眺める景色は豪快だ。原則として予約制で、車を船着場に送るサービスもある。
天竜峡温泉港〜唐笠港間を1時間で下る天竜ライン下り。こちらは瀞(とろ)状になった天竜川を滑るように下り、変化に富んだ天竜峡の渓谷美が存分に楽しめる。冬季を除き、途中船頭が投網を打ち、かかった魚を塩焼きにして食べさせてくれる投網ショーもある。車は天竜峡温泉港駐車場に入れ、唐笠港からはJRを利用して戻る。
しらび平駅と千畳敷駅の高低差950m(日本最大の高低差)を7分30秒で登る。ゴンドラから振り返れば、伊那谷越しのアルプス、眼下に中御所谷の荒々しい渓谷を眺望する。駒ヶ根高原の黒川平〜しろび平間は通年マイカー規制が実施されているので、車利用の場合は菅の台駐車場に入れ、路線バスに乗り換える。黒川平〜しらび平のバスは所要40分、片道大人800円、小人400円。ロープウェイはゴールデンウィーク、夏休みには大混雑。1〜2時間待つこともあるので覚悟を。

