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鎖国政策の時代、唯一海外に門戸を開いた長崎で、中国料理にヒントを得て誕生した献立が卓袱(しっぽく)。その中心が東坡煮(とうばに)だ。豚の角煮なのだが、詩人・蘇東坡が好んで食べたことでその名がある。8時間かけて煮込んだ東坡煮は、舌の上でとろけるように柔らかい。袋詰めされた東坡煮をそのまま熱湯で煮立てれば、老舗料亭の味が手軽に楽しめる。長崎駅あみプラザ1階「勇魚(いさな)」でも販売。5個入り2100円。

地元長崎の人に人気のちゃんぽんメーカー。昭和39年の創業と歴史は老舗の多い長崎では新しいほうだが、豚骨と具エキスをベースにした自然のままのコクのあるスープが人気を集めている。 麺も最高級の小麦粉を使用、強力粉に中力粉、薄力粉をブレンドして作ったコシのある太麺を使っている。長崎ちゃんぽん袋入りは241円。長崎ちゃんぽんと皿うどんの詰め合わせは1050円から。長崎空港でも販売。

加須底羅(カステラ)は、年1571(元亀2)年にポルトガル人が長崎に伝えたもの。松翁軒は1681(天和元)年創業の老舗で長崎カステラの元祖。明治23年の「パリ博覧会」にカステラを出品、金牌を受賞、続いてセントルイス万国大博覧会では名誉大金牌を受賞という輝かしい歴史を持つ。指定農場から仕入れる良質卵を使用し、熟練の職人が昔ながらに手作りするのがおいしさの秘密。長崎空港、長崎駅でも販売。箱入りで1400円から。

旧グラバー住宅は、グラバー園の中心となる建物で、英国人トーマス・ブレーク・グラバーの遺邸。日本最古の木造洋館として知られ、グラバー氏が自ら設計し、大浦天主堂を建築した日本人大工の小山秀之進が施工した。コロニアル風の開放的な建物は、国の重要文化財にも指定されている。グラバー氏は1859(安政6)年に長崎に来て貿易業を営み、日本の近代化にも貢献した。邸内には接客に使われた応接室などが再現され、往時の生活を彷彿とさせる。夜間はライトアップも実施。

グラバー園の旧三菱第二ドックハウスは、1826(明治2)年に建てられた洋館で、木造2階建ての建物。ドックハウスとは、船が修理のためにドックに入っている間、乗員が宿泊する施設のこと。三菱重工長崎造船所第二ドックの建築にともない、その近くに建てられていたが昭和49年にグラバー園に移築された。グラバー園の中でも高台にあり、2階のテラスからは、長崎港を見渡すことができる。館内には、当時の様子を再現した部屋もある。夜間はライトアップも実施。

旧長崎地方裁判所長官舎は、明治16年に長崎地裁、控訴院などとともに建てられたもので、明治初期の西洋化を反映した典型的な官庁建築。当時は、長崎の居留地外にある唯一の洋風住宅として、現在の市役所付近に建てられていた。長崎地裁、控訴院は太平洋戦争の原爆の被害を受けたが、長官舎は奇跡的に残り、その4割にあたる建物を昭和54年にグラバー園に移築、一般に公開している。

英国人フレデリック・リンガー氏の遺邸。明治初年頃に建てられた外壁石造りの洋風住宅で、国の重要文化財にも指定されている。1864(元治元)年に来日したリンガーは、明治元年にホーム・リンガー商会を設立し、貿易、遠洋漁業、ガス会社、製茶業、製粉業など幅広く事業を展開し、明治から昭和の初期に渡って、長崎の産業発展に貢献した。邸内には約100年前に作られたオルゴールも展示されている。夜間はライトアップされる。

旧オルト住宅は、1865(慶応元)年頃、大浦天主堂を建築した小山秀之進が施工したといわれ、高い天井を支えているタスカン様式の列柱が印象的な建物。幕末・明治初期に長崎に建てられた洋風建築物のなかで、現存する最大規模のもの。英国人貿易商ウィリアム・オルト氏の旧宅で、国の重要文化財に指定されている。オルト氏は、貿易商として長崎を訪れ、オルト商会を設立、製茶業などを営んだ。邸内には、家具、食器、花瓶、鏡、燭台など当時の生活用品が、ほぼ当時のままに残されている。夜間はライトアップされる。

長崎伝統芸能館は重要無形民俗文化財の指定を受ける「長崎くんち」の資料館で、グラバー園に併設される。長崎くんちは、長崎市民の氏神、鎮西大社諏訪神社の祭礼で、1634(寛永11)年に神前に謡曲「小舞」を奉納したのが始まりといわれ、旧暦の9月9日(くんち)に行なわれるのがその名の由来。現在では10月7日から3日間、町を挙げて開催される。館内には奉納踊りに使用する龍踊りの龍体や龍船、唐人船、傘鉾などが展示され、大型スクリーンでは、映画も常時上映され、ダイナミックな長崎くんちの雰囲気が味わえる。

現存する長崎の孔子廟は、明治26年、中国清朝政府と華僑によって建てられたものを昭和54年、中国政府の援助によって修復したもの。色鮮やかな華南と華北の建築様式が融合した建物で、中国本廟の伝統美を極めている。孔子の弟子をモデルにした72体の等身大の七十二賢人像などの石像、建材などはすべて中国から取り寄せたもの。併設の中国歴史博物館には、北京故宮博物館から借り受けた宮廷文化財など、中国の国宝級の芸術品が展示されており必見だ。

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