お散歩気分でブドウ畑を歩きルミエールに到着。イベント当日は11:00、12:00、13:00からの1日3回ワイナリーツアーが用意され、予約不要で受けられると事前に電話で確認済。時刻は今、11:50。12時の回には間に合いそうだが、そこにFさんの姿はない。???だが、まあいいか。とりあえず試飲室をチェックしツアーに参加。うわっ結構な人だかり。

実は自分的にマストだったのは、このルミエールと勝沼醸造。
なぜルミエールの優先順位が高かったかといえば、ここの自然派ワインが凄いと聞いたから。まさにミーハー丸出しだが、そもそもワインもわからず、自然派のなんたるかもわからんから、まずは事始めに知識のある人が推薦するものを、ということで(それでいいのか>自分)
ルミエールはこのあたりでは名門中の名門で、創業も1885(明治18)年というから、丸藤よりも古株。しかし勝沼町ではなく一宮町にあるというだけで、これまで縁がなかった。皇室ともゆかりが深く、地元愛飲家の間(とくに年配層)では、「ワインはやっぱりここ」という根強いファンも。
しかし名門ゆえの停滞も経験。新風を吹き込んだのは、現社長の木田茂樹氏と、若き栽培課長・小山田幸紀氏の手腕が大きいといわれる。2人で渡仏した際は、醸造家を訪ねるのはもちろん、仕込みに使うフレンチオークの樽も業者任せにはせず、木樽を造る会社にまで足をのばし、自分たちの目で現状確認。
この他、ボルドーの他のシャトーが使った中古の樽も仕入れるが、木田社長いわく「中古でも超一級のシャトーが使ったものなら品質は安定しているし、日本料理には樽香が強すぎる新樽より、かえって樽香が多少薄れたものが向いているから」。同社の代表銘柄はボルドー・スタイルの「シャトー・ルミエール」だが、セカンドラインの「レザンファン ブラック・クイーン」は、日本の料理に良く合う造り。
それこそ様々な材質、いろんな年代の樽を組み合わせて試すというが、まさに確率の世界。農業はほとんどが一年サイクル(熟成のことを考えればそれ以上)ということを考えると、ダメならすぐ次にトライ、と簡単にシフトするわけにはいかず、気の遠くなるようなスタンス、試行錯誤の繰り返しなのだ(こらえ性がない自分には到底真似できない)。

自身が異業種からの転身ゆえか、素人にもわかりやすい解説でありがたかった

また現在、日本では自然派ワインの先駆け的存在としても知られるが、その転機となるのは、1998年の雪害。ブドウの大棚が倒壊したことで、山梨では長らく難しいとされた垣根式に転換。2006年には自社畑ですべてビオディナミを実践、薬剤の軽減にも心血を注ぐなど、醸造だけにとどまらず、畑や農法への思い入れも強い(欧州のワイナリーでは栽培から醸造まで一環して行なれる場合が多いが、以前の山梨では、ブドウ栽培とワインの醸造は分業制とされ、醸造家は栽培農家から原料のブドウを購入する、というのが一般的なスタイルだった)。

こういうところに、伝統の厚みが出る

しかしできあがったワインは自分たちがコントロールできない複雑味を帯びるという。ちなみに奥にいるのがAさん
畑を見なかったのは大ポカだが、実は勝沼醸造の予約を13:30に取っており、その前に試飲もせねばならず、先を急ぐ身ゆえ忙しい。試飲コーナーに戻ると、AさんとFさんがなぜか「ルミエールワイン臨時販売員」と化し、ワインだけでなく、隠れた名物のワインビネガーを一般客に売りつけていた(笑)。
我々2人はひとまず、Aさんも太鼓判の「光 甲州2005」&ワインビネガー「ボンシェフ」を購入し、ショップの外へ。すると、なぜかFさんの傍らには、新たに見知らぬ女性が立っていた。Fさんの知り合いなのか何なのか、彼女の正体もわからぬまま「次は勝沼醸造ですよね」と言われ移動したのでした(つづく)


◆ルミエール「山梨ワイナリー」
無料見学は10:00〜16:00(日曜、祝日のみ10:30または14:00から)
有料ティステイングは1575円(テイスティングワイン3種、チーズ、クラッカー付)/日曜、祝日を除き10:00〜、14:00〜の1日2回、所要1時間(要予約)
山梨県笛吹市一宮町南野呂624
TEL0553-47-0207
◆直営ショップ IN VINO VERITAS(イン・ヴィーノ・ヴェリタス)
月〜金曜は10:00〜19:00(土曜は18:00まで)/日曜、祝日休
東京都千代田区平河町2-7-1 塩崎ビルB1
TEL03-3222-8860













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