プチたび > 取材班ブログ > 滋賀県 の記事

39endoh160.jpg遠藤[延藤・延東・円藤・円堂・円東・円道・淵藤]
郡上八幡城で遠藤さんのルーツのあれこれを探る

郡上おどりの三味線や横笛、太鼓の音、音頭にあわせる手拍子がどこからともなく聞こえてくる。大提灯や店先に吊るされた酸漿提灯の灯がゆらゆらと川面に揺れている。
400年に渡って歌い踊り続けられてきた郡上踊りで有名な岐阜県郡上市八幡町の八幡山に“郡上八幡城”がある。八幡町のどこにいても山頂の城が良く見え、旧二の丸跡には“山内一豊と妻の像”が 建っている。山内一豊の妻千代は、弘治2年(1556)初代郡上八幡城主遠藤盛数の娘として生まれている。では、街から吉田川を渡り、城山公園になっている郡上八幡城に向かおう。

sakamoto160.jpg坂本[迫本・坂元・坂下・阪本・阪元・阪下・酒本・酒元・酒下]
坂本さんのルーツの途中で輝く坂本龍馬!

 いつもの居酒屋でのことであった。日本の歴史上の人物で誰が一番人気があるのだろうかという話になり、ある者は豊臣秀吉だと言い、ある者は織田信長だと言い、聖徳太子だと古いことを言う人もあり、福澤諭吉という明治の人も登場すれば、義経、吉宗、西郷隆盛だとかの名が飛び交っているときに、居酒屋の女将が、「そんなこと坂本龍馬に決まっているじゃないの」と、決めつけた。第一、龍馬は格好いいわよねえ、と女将はまるで見てきたように嬉しそうにつけ加えるのだった。

201010210701.jpg小川[小河・尾川・緒川・緒河・男川・雄川]
小川さんのルーツは武蔵七党かそれとも清和源氏か

 小川という地名は古くから全国各地に見られる。地名を負う小川姓もまた、古くからそこここにあったと思われる。
 武蔵国多摩郡小川郷(東京都あきる野市)には優良な馬を産する官営牧場の「小川牧(おがわのまき)」があった。坂東の馬は軍馬として大変重宝され、ここで飼育された馬は毎年京都の朝廷に貢納されたという。牧の管理者は次第に勢力を蓄え、やがて武蔵の武士団へと成長していく。
 また、美濃国片県(かたかた)郡に古代の市の一つである「少川市(おがわのいち)」があった。さらに、山城には継体天皇の後裔小川真人(まひと)、丹波には百済系氏族の小川造(みやつこ)の名が見える。

■義仲忌
松尾芭蕉も大ファンだったという木曾義仲(源義仲)。寿永3年(1184年)旧暦1月20日、近江国粟津(滋賀県大津市)で討ち死にしました。墓所のある義仲寺での『義仲忌』は1月の第3日曜に行なわれています。
義仲寺

■初厄神
毎月19日は厄神様の縁日ですが、1月19日は初厄神となり盛大に行なわれます。厄神(やくじん)は、厄除けの神のことで、愛染明王と不動明王が一体化した厄神明王や、厄除けのご利益大の八幡神も厄神様となっていることがあります。
西宮市の門戸厄神(東光寺)で『厄除大祭』(初厄神)/兵庫
瑞丘八幡神社(垂水厄除八幡神社)で『厄神祭』/兵庫
神戸市の多井畑厄除八幡宮で『厄神大祭』/兵庫
宝塚市の大本山中山寺で『初厄神』/兵庫
神戸市の塩田八幡宮で『厄除大祭』(初厄神)/兵庫
東近江市の豊国神社で『厄除大祭』/滋賀
京丹波町の蒲生八幡宮で『蒲生厄神祭』/京都
南丹市の内林厄神宮(八幡神社)で『厄神祭』/京都
亀岡市の篠村八幡宮で『乾疫神祭』/京都
鉢多羅山若王寺釋迦院で『厄除大祭』/大阪

■初観音
毎月18日は観音菩薩の縁日ですが、年の初め、正月は初観音といって盛大に行なわれます。金龍山浅草寺の本尊・聖観音菩薩が隅田川で漁師の網にかかったと伝わる日は推古36年(628年)3月18日。まさに18日は観音様出現の日というわけです。お近くに観音様があればぜひ参詣を。
小田原市の飯泉山勝福寺で『初観音』(神奈川)
犬山市の寂光院で『初観音大祭』(愛知)
笠寺観音で『大縁日・初観音』(愛知)
湖東三山の金剛輪寺で『初観音大般若転読会』(滋賀)
東近江市の引接寺で『初観音会』(滋賀)
野崎観音で『初観音』(大阪)
宝塚市の大本山中山寺で『初観音』(兵庫)
大和郡山市の松尾寺で『初観音』(奈良)
高取町の壺阪寺で『初観音』(奈良)
奈良市の西大寺で『初観音供』(奈良)
明日香村の岡寺で『初観音』(奈良)
和歌山市の紀三井寺で『初観音』(和歌山)
倉敷市の不洗観音寺で『初観音大法会』(岡山)

■都バスの日
都バス(東京都交通局)は、関東大震災で大きな被害を受けた路面電車(東京市電)の応急措置として、大正13年1月18日、巣鴨(巣鴨駅)〜東京駅と中渋谷(渋谷駅)〜東京駅で東京市営の乗合バスの運行を開始しました。バスはT型フォードの11人乗り。路面も悪く、乗り心地もイマイチで車体は乗合馬車を連想させたため4代目橘家圓太郎という落語家が揶揄したため、この市バスは「円太郎」と呼ばれました。12月20日には「赤襟嬢」という名の女性車掌も登場しています。現在では139の路線で、1日当たり約56万人の乗客があるとか。東京都交通局が1月18日を都バスの日としています。2010年は映画「ラブリ−ボ−ン」(平成22年1月29日(金)より全国ロ−ドショ−)とのタイアップによるプレゼントキャンペ−ンを実施中です。

201001111001.jpg森[守・盛・杜・護・毛梨・毛利・茂利・茂里・母里・毛里・毛理・最理・望理・藻利・掃守]
森さんのルーツを森一族の栄枯盛衰に見る

「森さんという苗字の中では誰が一番有名なのかな?」と、誰かが言った。そこで私は、「森鷗外でしょ」と即答したのだが、何処からか「森鷗外って誰?」という声が聞こえた。そう言ったのは、居酒屋のカウンターで私と反対の端にいるこの店では見慣れない娘であった。「森蘭丸が一番有名だよ」と、今度は私の知人が言う。すると、件の娘は「森蘭丸って誰?」とまた言うのであった。私は暗澹たる気持で、これだから居酒屋なんかに若い娘が来てはいけないのだと、しみじみ思うのであった。

■十日戎(十日えびす=初えびす)
おもに西日本のえびす神を祀る神社で、1月10日に齋行されるのが『十日戎』。前日の1月9日を宵えびす、1月10日を本えびす、11日を残りえびすと称しています。笹に縁起物を吊したものを販売する露店が出ます。十日戎を象徴するのが、神社から授与される小宝で、「吉兆」(きっきょう)と呼ばれています。西宮神社では『十日えびす』の「本えびす」の朝、4:00〜『開門神事福男選び』(開門神事)が行なわれます。これは毎年テレビのニュースに必ず登場しますね。
大阪市の今宮戎神社で『十日戎』
東大阪市の布施戎神社で『十日戎』
長浜市の豊国神社で『十日戎』
福岡市の十日恵比須神社で『正月大祭』
京都市のゑびす神社で『初ゑびす』(十日ゑびす大祭)
佐賀市の佐賀恵比須神社で『十日恵比須』
丹波市の八柱神社で『えびす祭り』
茨木神社で『十日戎』
京都市の八坂神社で『祇園のえべっさん』
綾部市の熊野新宮神社で『綾部初えびす大祭』
大阪市の堀川戎神社で『十日戎』
大洲神社で『えびすまつり』(十日えびす)
徳島市の事代主神社で『えびす祭』
西宮市の西宮神社で『十日えびす大祭』
堺市の菅原神社で『戎祭』
伊万里市で『招福伊万里えびす祭り』
佐川町の恵美須神社で『えびす祭り』(佐川十日えびす)
淡路市の事代主神社で『十日戎』
淡路市の石屋神社で『十日戎』
東大阪市の石切劔箭神社で『十日戎祭』
宮津市の智恩寺で『文殊堂十日えびす』
伊勢市のおかげ横丁で『十日戎練り歩き』
中津川市の西宮神社で『例祭・十日えびす』

■初金比羅
毎月10日は金比羅様(こんぴら)の縁日。1月10日は初金比羅となります。
金刀比羅宮で『初十日祭』(初こんぴら)
八王子市の子安神社で『初金刀比羅』
安井金比羅宮で『初金比羅祭』
越前町の金刀比羅山宮で『初金刀比羅祭』
虎ノ門金刀比羅宮で『初こんぴら祭』

■初庚申
「庚申」とは「かのえ・さる」で60日に1回巡ってきます。2010年は1月10日が初庚申、3月11日が二庚申、5月10日が三庚申、7月9日が四庚申、9月7日が五庚申で、11月6日が納庚申となります。
南丹市の京都帝釋天で『初庚申』
浜松市の庚申寺で『初庚申大祭』
大阪市の四天王寺で『初庚申』

200912190101.jpg木村[木邨・木邑・嘉村・季村・樹村・貴村・城村・帰村・基村・岐村・岐邨・奇村・鬼村・喜務良]
木村さんのルーツは紀氏か藤原秀郷か?

 夕方近く、偶然いつもの居酒屋の前を通りかかると、もう店が開いていたので、ひょいと覗いてみた。カウンターの向こうで女将がなにやら熱心に見ている様子。女将の視線を追えば、テレビで大相撲の最中であった。私は挨拶もそこそこにカウンターへ座って大相撲観戦に加わり、当然のようにビールを注文した。
 一面に牡丹、もう一面に唐獅子の彫金が施された白檀製の軍配が上がって取り組みが始まった。私はビールのグラス越しに上目遣いで取り組みを見ていた。女将はそんな私に、「ねえ、あの一番偉い行司の人、木村庄之助って言うんでしょ?」と声を掛ける。立行司は代々木村庄之助と言って、いまは三十何代目かのはずだよと、私は答えるのであった。「そうすると木村庄之助さんのルーツの木村庄之助は誰なの? でも変ねえ、庄之助という名前は襲名するわけでしょ、その場合でもルーツは初代の庄之助なのかしら?」
 ここの女将はいつも理屈っぽい。さてなんと答えようかと考えた。とにかく、行司の木村家の創設は寛永(1624年-〜1644年)年間の松代藩真田信之の家臣である中立清重だと言われているのだが、一般的な木村姓のルーツは遥か昔に遡れそうである。

200912010101.jpg松本[松元・末本・枩本・梥本・待本・満津元]
松本さんのルーツは信濃国であるのだが?

 「松本さんの家の家紋は何ですか?」と居酒屋の女将がカウンターの客に訊いた。多分、松本という人らしい客は、「“松皮菱”ですよ。松ぼっくりみたいなこんな形」と、名刺の裏に松皮菱を描いて女将に見せるのであった。
 今度は、女将はカウンターの反対側に座っていた私に向かって、「ねえ、同じ松が付く苗字の人たち、例えば松村とか、松尾、松田なんて家紋はみんなその“松皮菱”なの?」。私はビールを飲みながら、「みんな松が付く姓だから紋も松に関係しているものが多いけれど、松村、松尾、松田なんかは“三階松”かな。松村姓の人にも三階松の家紋は結構いるよ」と言う。女将は煮込みを私の前に出すと、「三階松ってどういうの?」と訊く。そこで私はカウンターの上に置いてあった店の伝票の裏に、「親松の上に子松、子松の上に孫松と、松が三階に重なってなっているんだよ」と、三階松を描いて見せるのであった。
 ヘエという顔つきでその絵を見ていた女将は、顔を上げて、「ところで、松平も“松”に関係した家紋なの?」。「松平は“葵”の紋さ」と私はあっさり言う。
 「それはそうね」と女将は少し笑いながら、次に松本氏を見た。「で、松本さんという苗字のルーツは何処なんですか?」と訊くのだが、カウンターの松本氏は、まるで知らないと答えるのであった。そこで女将は「きっと、長野県の松本よ、そうに決まっているわ」と、わけ知り顔で頷くのである。

カテゴリ

Powered by Movable Type 4.261

このカテゴリについて

このページには、滋賀県の記事が10件ずつ表示されています。

滋賀県のイベント情報とガイド記事は滋賀県のインデックスページで見られます。

取材班ブログの記事は取材班ブログのインデックスページで見られます。

取材班ブログのすべての記事は取材班ブログのアーカイブページで見られます。