創業以来150年以上たった今も、機械を一切使わず手作りにこだわり続ける酒蔵。厳選された米と、大井川の伏流水で作る「磯自慢」は、吟醸酒以上は生詰めという手の込みよう。淡麗ながらまろやかな味が残る。年間1000石しか造れない少量精選の酒。磯自慢純米吟醸酒友は、吟醸酒でありながら大吟醸酒のような豊かな芳香とさっぱりした口当たりが特徴。春に蔵出ししても秋には売り切れてしまう人気の逸品。
御前崎から天竜川の河口にかけて、遠州灘沿いの海岸線に続く広大な砂丘地帯が「南遠(なんえん)大砂丘」。河口を利用した漁港以外に港湾施設はなく、約30kmもの砂丘がただただ続く、日本一の砂丘地帯だ。鳥取、吹上(鹿児島県)と並び、日本三大砂丘のひとつに数えられるが、なかでももっとも幅が広いのが、浜岡砂丘。その昔「あばれ竜」と呼ばれた天竜川の流砂が打ち上げられてできたもので、砂丘表面の風紋が美しい。
中部電力が供給する電力量の約25%を占める、浜岡原子力発電所の一角にあるPR館。4つある展示室では、実際に作動する高さ20mの実物大の原子炉模型や、中央制御装置などで、映像を交えながら原子力発電の仕組みをわかりやすく説明している。人気は「オムニマックスシアター」。直径18mのドーム天井に、美しい自然や動物の迫力ある映像が映し出される。また地上62mのスカイラウンジからは、遠州灘が一望もと。
御前崎市(旧浜岡町)の海岸から、内陸に入ったところにある不思議な池。約2万年前に、三方を山に囲まれた窪地が、砂丘によってせきとめられた堰止湖(せきとめこ)で、広さは2万平方メートル。池には大蛇が棲み、深さは底なしとも。また水を通しにくい泥岩層と周囲のシイ(ブナ)の森が美しい水を生み出し、この水を持ち帰って肌につけると皮膚病が治るともいわれる。今でも熱心な信奉者が多く、池の畔には水汲み用の井戸も設置されている。緑に包まれた池を眺めていると海岸近くであることを忘れるほどで、初夏ならウグイスの囀りも聞こえる。池の水は諏訪湖に通じていると、その伝説も不思議な世界へと誘ってくれる。
御前崎遠州灘県立自然公園に指定された、御前埼灯台周辺に広がる公園。ロマンチックな遊歩道や展望台などが整備され、散策にもってこい。海岸段丘の上に建つ灯台と国民宿舎、海岸沿いの県道を結んで階段が設置されている。潮風遊歩道途中にあるのが、「夕日と風が見えるん台」。日没のビューポイントで、運が良ければ水平線に沈む夕日が見られる。灯台下の「地球が丸く見えるん台」は、日の出のビューポイント。
浜松出身の画家、清川泰次氏の作品を展示する美術館。清川氏は、「海の見えるところに自分の美術館を建てたい」と考え、気に入ったのがここ御前崎という。御前崎ケープパーク近くに建つ三角屋根の建物も、自ら設計したもので、収蔵作品約400点のうち、常時100点ほどを展示している。作品を鑑賞した後は、ミュージアムグッズを。グラスやTシャツなど、さまざまなアイテムが揃っている。
御前崎港近くにあり、波と風をイメージしてデザインされたフォルムが印象的な、御前崎町の観光・宿泊案内の資料館。館内には、周辺のみどころや観光施設を紹介する映像コーナーや、地元の特産物を展示するコーナーなど、御前崎に関する情報がもりだくさん。御前崎を観光する前に、ぜひ立ち寄りたい場所だ。そのほか、くつろげる「なぶらサロン」、大迫力の9面マルチビジョンなどもある。ちなみに「なぶら」は、魚の群を意味する方言。
静岡県最南端に位置し、太平洋に突き出すようなかたちの岬が、御前崎。駿河湾(御前崎と石廊崎を結ぶ線の内側が日本一深い駿河湾)と遠州灘(御前崎から伊良湖岬を結ぶ沿海)に囲まれ、夏は海水浴や磯遊び、年間を通じてマリンスポーツの好適地として知られる。美しい砂浜は、国の天然記念物に指定されているウミガメの産卵地にもなっており、毎年6月〜8月にかけては、ウミガメが産卵のために上陸する。また御前埼灯台の周辺は、御前崎遠州灘県立自然公園に指定されており、展望台や遊歩道など、散策にぴったりの地。
駿河湾と遠州灘を二分する岬先端の高台に建つのが御前埼灯台。黒潮と駿河湾の潮流が、激しくぶつかり合う沖合いは昔から海の難所として恐れられてきた。御前崎には、江戸時代になってはじめて灯明堂が造られ、植物油を焚いて航行の安全を保っていたという(灯台近くに灯明堂が復元されている)。明治7年5月、灯台の父ともいわれる英国人技師ブラントンによって、レンガ造りの洋式灯台が完成し、点灯。現在でも基本的な構造は当時のままで、内部の見学も可能だ。灯火部分まで上れば、海抜54m、御前崎ナンバーワンの眺望が得られる。昭和32年に封切られた映画『喜びも悲しみも幾歳月』(松竹映画・木下恵介監督、佐田啓二・高峰秀子主演)のロケ地にもなった。
牧之原台地の一角にある昭和8年創業の製茶メーカー喜作園が運営する、茶摘み、製茶、冷蔵庫、包装工場という製茶の流れを通して見学できる、国内唯一のお茶のテーマパーク。製茶工程の見学のほか、4月下旬〜10月上旬までなら、予約をすれば大人800円、小人700円(煎茶みやげ付)でお茶摘み体験もできる(茶娘衣装レンタルは500円)。また10名以上、収穫2kg以上なら、ミニチュアラインでのお茶の加工も可能だ。築120年という牧之原の開拓農家を移築した味処「丸尾原」では、お茶はもちろん、二種ざる緑茶めん750円などがオリジナル料理が味わえる。上級深蒸し煎茶「朝比奈原」がサービスされるので、一息つくにももってこいだ。併設の「逸品館」では、高級深蒸し茶「朝比奈原」の試飲ができるほか、お茶をメインに地元の特産品を販売。








