毛利氏の城下町、萩。そんな萩にある和菓子の老舗が、長州屋光國製菓本舗。1863(文久3)年の創業以来、初代・光国作右ヱ門が萩特産の夏みかんを、なんとかして菓子にいかせないかと研究、生まれたのが、夏みかんの砂糖漬けだ。これが茶人の間で評判となり、さまざまな加工菓子が作られた。夏みかん平漬は、萩特産の夏みかんの皮を、自家製の糖蜜に漬け込んだもの。菊の花型の菓子には、香味がほのかに残る。
3代目留蔵が毎朝自ら炭火で蒲鉾を焼くという長門ならではの蒲鉾屋が大留(だいとめ)。エソ、タラを原料とした蒲鉾「玄海」が伝統の品だ。併設の蒲鉾工房では予約でちくわ作り体験も可能。1回3本セットで1000円。10:00から、14:00からの1日2回。小さな子供や初心者でも安心して体験できる。玄海は150g(3本入り)が1350円。各種セットも用意されている。
使えば使うほどに味わい深いものになるという萩焼。焼き上がりの感触が柔らかく吸水性のあるのが特徴だ。ぎゃらりぃ彩陶庵はなまこ壁の外観が城下町の家並みにに融和したギャラリー兼ショップ。地元の窯元や作家の作品を集めて展示、販売しているから、様々な窯元の作品を見比べながらお気に入りのものを見つけることができる。ギャラリースペースには巨匠から新進気鋭の作家の作品を展示、萩焼の奥深さを知ることができる。
仙崎出身の童謡詩人、金子みすゞはそこここにあふれる町の風景を歌に綴ったが、「角の乾物屋の」もそのひとつ。みすゞ通り沿いに建つ、現在の白井酒食品店がその乾物屋にあたる。作品は4軒目の本屋の陰から、夕暮れの情景を描いているもの。店ではオリジナルの清酒本醸造「みすゞ通り」も販売。そばに角の乾物屋の碑とともに、馬つなぎ場の碑も立つ。
童謡詩人・金子みすゞが綴った故郷・仙崎の風景は、今もそこここにあふれるが、「角の乾物屋の」もそのひとつ。現在の白井酒食品店がその乾物屋にあたり、「角の乾物屋」の碑が立っている。みすゞは店先の米俵を眺め「角の乾物屋の塩俵、日ざしがかっきり、もうななめ。」と夕暮れの情景を描いた。
白井酒食品店と旧上田酒店との間には、「馬つなぎ場」の碑が立つ。金子みすゞの童謡「角の乾物屋の」では「三軒目の酒屋の炭俵、山から来た馬いま飼葉」とのくだりがあるが、これは塩俵や米俵など、産地などから重い荷物を運ぶため、まだ馬が活躍していた頃のお話。みすゞが生きた時代の生活に思いを馳せることができる。
みすゞ通りのなかほど、金子みすゞ記念館の斜め前にある。建物は右隣の泉邸の米蔵を再生利用したもので、みすゞの詩に感銘を受けた山口県在住のシンガーソングライターもりいさむ氏が、活動拠点として開設。みすゞのうたコンサートを1日3回、10:30、13:30、15:00から1回20分から30分ほど開催。コンサートの時間は変更も可能だが、都合により中止される場合があるので必ず問い合わせを。またコンサートがないときは無料で見学が可能。
金子みすゞが暮らした頃には氷蔵だった場所で、この氷蔵跡地に建てられた錦町商店は、「角の乾物屋の」に詠まれた「三軒目の酒屋」にあたる旧上田酒店が解体される際に出た廃材を、デスプレイなどに利用している。レトロな雰囲気の残る店内では、仙崎の物産を販売するほか、しそジュースやコーヒーなどでひと息つける。1日10食の限定だが、鮮度抜群のウニ丼(みそ汁付き)1300円なども味わえる。
各家の軒先に金子みすゞの詩を記した木板が飾られており、みすゞの足跡を感じさせるみすゞ通り。金子みすゞ記念館前に建つ錦町商店は、かつて氷蔵だった場所で、その隣、現在仙崎郵便局の駐車場となっている場所が、かつての魚屋だったという。酒屋の廃材を利用した錦町商店の店内では、仙崎名物の販売や、軽食がとれる。郵便局の駐車場に隣接した、錦町商店の壁面には、セピア色をしたみすゞが描かれたのタイル画が見られる。
みすゞ通り仙崎西祇園に建ち、金子みすゞの生誕100年を記念し、平成15年4月にオープン。常設展示室「みすゞの原風景」では、512編の遺稿集など、みすゞゆかりの品々が展示され、みすゞの足跡やその時代の生活をたどることができる。隣接の金子文英堂は、生家棟として、2階にはみすゞの部屋が再現されている。また「角の乾物屋の」で「三軒目の酒屋」と詠われた旧上田酒店は解体されたが、跡地は現在、記念館の休憩棟として利用。











