大正8年、武田信玄を祭神として創建された神社で甲斐の国の総鎮守。場所は武田信虎、信玄、勝頼の武田氏3代、63年間の居城であった、躑躅(つつじ)ヶ崎館跡。1575(天正3)年に長篠の合戦で大敗した勝頼が、館を捨て、新府城に移るまで武田氏の政治的な中心だった。周囲には、高さ3.6mの土塁、その外側には堀が築かれている。本殿横の「宝物殿」には、国の重要文化財で三條家より寄進された「吉岡一文字の太刀」や、信玄が陣中で使ったという軍扇(戦国時代)、江戸中期に描かれた『武田二十四将図』(江戸中期)などを展示。境内には睦沢(むつざわ)村亀沢(現甲斐市亀沢)に明治12年に建てられた藤村式学校建築の旧睦沢学校校舎が「甲府市藤村記念館」として移築保存されている。また社殿の背後には、「お屋形様の散歩道」、御隠居曲輪南スポット公園などもあり散策に絶好。ちなみに「御隠居曲輪」は、信玄の母・大井夫人が住んだと伝えられる曲輪。
川中島の合戦で、長野の善光寺焼失を恐れた信玄が、1558(永禄元)年、御本尊の善光寺如来をはじめ、諸仏・寺宝類を奉遷するために建てた寺。寺の建つ板垣の郷は、善光寺を建立した本田善光(ほんだよしみつ)を葬送した地と伝えられる(ただし、時代は推古天皇の御代)。信玄建立の七堂伽藍は、1754(宝暦4)年の門前の失火による類焼で焼失。現存する山門、金堂(本堂)は、1796(寛政8)年の再建で、国の重要文化財。金堂に安置された本尊は、1195(建久6)年、尾張の僧定尊が、秘仏である信濃善光寺の前立仏として造立したもの。金堂では、長野の善光寺と同じように、暗闇の通路を手探りでたどる、「お戒壇めぐり」に挑戦できる。また金堂中陣の天井は、吊り天井となっており2匹の龍が描かれている。これが「日本一の鳴き龍」と呼ばれるもの。手を打つと多重反響現象による共鳴が起こる。宝物館では、重要文化財の阿弥陀三尊像など寺宝の見学が可能だ。
水晶やガラスを使った工芸品を展示する美術館。1階では水晶などの原石と、その原石で作られた工芸品をあわせて展示し、人間の技によって宝石の輝きが生み出されることがよくわかる。2階にはクリスタルガラスの工芸品、40点余りを展示。見学後は喫茶コーナーで、オリジナルブレンドのコーヒーとケーキのセットが味わえる。またミュージアムショップでは、アクセサリーなどを用意。
「ミレーの美術館」ともいわれる山梨県立美術館は、『種をまく人』、『夕暮れに羊を連れ帰る羊飼い』、『落ち穂拾い、夏』など、バルビゾン派の画家・ミレーの作品約70点を収蔵。ミレーとバルビゾン派、国内の著名な作家、山梨県ゆかりの作家の3本を柱に総展示数は100点ほどで、彫刻の野外展示もある。
竹久夢二、藤城清治などの作品を展示する美術館。竹久夢二作品の展示スペースでは、『宵待草』に代表される美人画や挿絵などを紹介。大正ロマンを彷彿させる夢二独特の作風を鑑賞しよう。一方、影絵の世界的巨匠といわれる、藤城清治の作品も見もの。NHKのテレビ番組で馴染みの深い影絵の数々は、幻想的なムード。作品を眺めながら飲み物のサービスが受けられる、影絵サロンもある。ほかに、山下清の作品展示も。
登美の丘と呼ばれる小高い丘に、広大な自家ぶどう園や花畑が広がる。見学エリアは、丘の麓に建つワイン醸造所と、丘の上に建つワインガーデンの2つに分かれており、ワイナリーガイドツアー(要予約)、試飲、食事、散策などが楽しめる。ランチなら、レストラン「ワインテラス」へ。ブドウ畑を眺めながら、甲州特選ワインビーフのビーフシチューなどが味わえるとあって、人気。またノベルティショップ前のテラスからは、富士山や南アルプスも眺望する。もう少し本格的にという人向けに予約でテイスティングセミナー、つくり手とまわるワイナリーツアーも実施。
秩父山系の主峰、金峰山(標高2595m)を源とする、荒川の中流にある美しい渓谷。下流の天神森から上流の仙娥滝までの約5kmは、奇岩怪石が随所に見られる。滝上まで続く渓谷沿いの車道は、オフシーズンの平日のみ登り一方通行で、一般車も通行可能。下流の天神森から渓谷中央の能泉(のうせん)までは、通年トテ馬車も運行している。車の場合は渓谷入口(下流部)の天神森、渓谷中央の能泉(のせ)、渓谷上流部の滝上地区(仙娥滝の上流の意)に駐車場がある。ハイライトである覚円峰や仙娥滝を中心に探勝する場合は、能泉の県営駐車場を利用。渓谷探勝は覚円峰や奇岩、滝に光が当たる正午〜14:00頃がおすすめだ。
8haもの敷地に、山梨県立美術館、山梨県立文学館、しょうぶ園、ばら園、ぼたん園、梅園などが整備された広大な公園。芝生も多いのでピクニックにも最適で、「みるじゃん(甲州弁で「見ましょう」の意味)の丘」からは、富士山や南アルプスが一望のもとだ。
総面積42haの緑地公園。アスレチックスペースの自由広場、弁当を広げてくつろげる芝生広場、甲府盆地を見渡す展望広場などがあり、ピクニックに最適。敷地内には常設テントがあり、冬季を除きキャンプができる。ほかに、生命や科学技術について展示した山梨県立科学館もある。また、園内から808段の石段を上ると、大笠山山頂(標高550m)に至る。山頂からはいっそう美しい眺望が得られるので、脚力に自信があれば挑戦を。
荒川上流の仙娥滝駅から、標高1000mほどのパノラマ台を、5分で結ぶロープウェイ。パノラマ台からは、南アルプス、富士山などの眺望が抜群だ。大岩峰、弥三郎岳の山頂へも、ここから徒歩15分ほどで到達できる。また、仙娥滝駅には、七宝(しっぽう)美術館も隣接。欧米各国で開催された万国博で注目を集めた花瓶など、海外へ流出していた明治期の作品を中心に、約150点の七宝を展示する。また山頂駅では岩魚の塩焼き700円、巨峰ソフトクリーム300円などを販売。




