秩父山系の主峰、金峰山(標高2595m)を源とする、荒川の中流にある美しい渓谷。下流の天神森から上流の仙娥滝までの約5kmは、奇岩怪石が随所に見られる。滝上まで続く渓谷沿いの車道は、オフシーズンの平日のみ登り一方通行で、一般車も通行可能。下流の天神森から渓谷中央の能泉(のうせん)までは、通年トテ馬車も運行している。車の場合は渓谷入口(下流部)の天神森、渓谷中央の能泉(のせ)、渓谷上流部の滝上地区(仙娥滝の上流の意)に駐車場がある。ハイライトである覚円峰や仙娥滝を中心に探勝する場合は、能泉の県営駐車場を利用。渓谷探勝は覚円峰や奇岩、滝に光が当たる正午〜14:00頃がおすすめだ。
昭和13年、「清里開拓の父」ポール・ラッシュが、青少年の宿泊施設として建てた施設で、喫茶室、レストランを併設。周辺の約250haは、キープ・フォレスターズ・スクールとして、自然環境が保全されているエリアだ。区域内には自然歩道がめぐらされ、自然観察やトレッキングが楽しめる。トレイルと呼ばれる観察路は全長1.3km、所要30分のものから、所要5時間のものまで、5つのコースを設定。周辺は、野鳥の聖域でもある。
南アルプス最奥の集落・芦安からバスに乗り、南アルプススーパー林道を経て、夜叉神トンネルを抜けると白鳳渓谷。南アルプスの高峰の間を流れる、野呂川が作り出したV字谷で、その中心が広河原。北岳の登山口にもなっており、雰囲気はやや違うが、「南アルプスの上高地」と呼ぶ人もいるほど。北岳の山頂直下にある、北岳バットレスと呼ばれる大岩壁も眺望でき、アルペンムードも楽しめる。登山安全指導センター、売店が併設された「南アルプスアルペンプラザ」、北沢峠行きバス発着所、広河原山荘がある。南アルプススーパー林道は開通期間中の7月〜10月の全期間にマイカー規制を実施。
標高2967mの甲斐駒ヶ岳を源とする雄大な渓谷。上流部の花崗岩(かこうがん)層を通った清らかな水は、「日本名水百選」に選ばれている。渓谷入口の駒ヶ岳神社までは車で入ることができるので、ここを起点に散策を楽しもう。渓谷入口の尾白川(おじらがわ)に架かる吊り橋を渡り、沢沿いに自然歩道を歩くと、千ヶ渕、神蛇滝、不動滝など、1時間30分ほどの間、渓谷美が続く。渓谷道は危険箇所もあるので、注意を。
南アルプス鳳凰三山の前衛に位置する、標高1672mの山。韮崎市内から山頂までは県道が続き、車での登頂が可能だ。山頂一帯には、15万株のレンゲツツジの群落があり、6月中旬〜7月上旬には、山一面に燃えるような赤い花が咲く。山頂には喫茶店の甘利山(あまりやま)つつじ苑があり、コーヒーや軽食などが味わえる。
八ヶ岳の主峰、赤岳(標高2899m)から派生した尾根の末端にある、標高1543mのピークが、美森山(うつくしもりやま)。一帯は、レンゲツツジ、サラサドウダン、ヤマツツジの群落地で、6月の開花期には、まさに美しい森と化す。この美森山の直下にある、県営美し森駐車場に車を入れれば、徒歩10分ほどで山頂に到着。山頂では、八ヶ岳、南アルプス、富士山の大パノラマが展開する。
万葉集に詠まれた植物が、110種ほど自生する公園。もとは武田信玄が笛吹川の治水のため、アカマツを植えた場所といわれる。総面積14haの広大な敷地には遊歩道が整備され、それぞれ、「春のみち」「夏のみち」「秋のみち」と名付けられている。春は桜、卯の花、アセビ、秋なら萩、彼岸花などがみごとだ。園内には約400匹の動物がいるふれあい動物公園や、バーベキュー施設などもあり、子供連れにも人気。
奥秩父、国師ヶ岳山系の大瀑布群で、清流が浸食したV字谷、西沢渓谷。「西の大杉谷、東の西沢渓谷」と呼ばれ、東日本を代表する渓谷美。渓谷遊歩道入口にあるドライブイン不動小屋に車を停め、歩いて渓谷美を堪能したい。不動小屋の主人は、渓谷への道を整備してきた人なので、ハイキングの前に立ち寄り、道の状況や花の開花などを尋ねよう。三重ノ滝、七ツ釜五段ノ滝など、連続する滝を眺めて一巡すると所要2時間30分。
大月市街の北側にそびえる標高637mの岩山で富士を眺望する。武田二十四将のひとり、小山田信茂が岩殿城(いわどのじょう)を築いた地。大月駅からは山頂までは、大岩壁・鏡岩の横を登る遊歩道も整備されており、片道1時間ほど。山頂周辺には揚木戸跡、本丸跡、狼煙(のろし)台などが残されている。南物見台からは、大月市街を眼下にする。小山田信茂は、川中島の合戦で、上杉謙信軍に追い詰められた信玄を救うという功績を挙げた武将。
青木ヶ原樹海にある、全長153mの溶岩洞穴。864(貞観6)年、富士山の側火山長尾山の爆発の際に誕生した。内部は照明も完備され、気軽に洞穴探検が楽しめる。縦方向の穴を進むと、奥には左右が氷の壁になった「氷の間」や、「氷の池」がある。一年中氷に覆われているが、3月〜8月には、発達した氷柱も見られる。ここの天然氷は江戸幕府に献上されたこともあるという。また洞穴内部の平均気温は、なんと3度。夏でもひんやりと肌寒いので、上着は必携だ。




